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大成建設/山岳トンネル前方の湧水測定技術の機能を拡張/岩石コアの採取が可能に  [2021年1月12日3面]

湧水の測定と地質調査の両方に活用できるようになった

 大成建設は山岳トンネル工事の調査ボーリング掘削中に遭遇した湧水帯の水量などを測定する「T-DrillPacker(ティー・ドリルパッカー)」の機能を拡張した。内側にコアチューブを備えたコア採取用ビットを削孔管の先端に装着。回転させながら地山を掘削することで岩石コアが採取できるようにした。採取した岩石コアから掘削進行方向の地質情報を得るため、湧水・地質調査を同時に行える。
 ティー・ドリルパッカーではトンネル前方に向かって水平ボーリングを実施する時、削孔管を引き抜かずにパッカーを挿入する。削孔管を引き抜かずに湧水を測定することで孔壁崩落を回避する。ボーリング削孔を継続しながら湧水対の状況を把握できる。
 測定に当たってはアウタービットとインナービットの二重構造になったビットを先端に装着したボーリング削孔管を使う。二重ビットで湧水帯まで掘り進めた後、内側のインナービットを回収。削孔管を残したままインナービットを抜いた穴から拡張パッカーを挿入し、パッカーを使って湧水を回収。圧力計で湧水を測定する。
 機能拡張では、コア採取用ビットを使ってコアサンプルを採取する。湧水帯に遭遇した場合は削孔管からコアチューブだけを引き抜いて回収する。次にボーリング削孔管を湧水帯の手前まで後退させ、コアチューブを引き抜いた削孔管内に新たに開発したコアボーリング大拡張パッカーを挿入し、削孔管を残した状態で湧水量・水圧を測定する。
 今後は高圧・大量湧水が予想される山岳トンネル工事を対象に技術を活用していく。

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