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JR貨物グループ/10カ年長期ビジョン策定/30年度までに設備投資4020億円  [2021年1月13日4面]

 JR貨物は、2021~30年度の設備投資の方向性を固めた。新たに策定したグループ長期ビジョンに沿って、鉄道ネットワークの強靱化や事業基盤を強化するとともに、不動産事業に力を入れる。拠点駅の物流系大型倉庫「レールゲート」の設置に各地で取り組み、貨物の「積み替えステーション」の整備も進める。維持更新を含め30年度までに約4020億円の設備投資を想定している。
 長期ビジョンは、鉄道ネットワークの強靱化と貨物駅の物流結節点機能の向上による総合物流事業の推進と、不動産事業の発展が柱。レールゲートは全国展開し、積み替えステーションの整備に加えて、駅構内や駅近くの倉庫の整備を進める。
 レールゲートはテナントに集荷や配達、保管、荷役、梱包(こんぽう)、流通加工などのサービスが提供できる施設。東京貨物ターミナル駅(東京都品川区)に稼働した施設があり、隣に延べ約17万平方メートルの新施設を建設中。札幌貨物ターミナル駅(札幌市白石区)にも延べ約9万平方メートル規模の施設を整備している。仙台での開発を検討中で、横浜、大阪などの拠点への整備を視野に入れている。
 積み替えステーションの整備は、鉄道コンテナを固定する専用装置のあるトラックの有無にかかわらず、鉄道貨物を輸送できる環境を整えるのが狙い。物流を効率化し、トラックドライバーの負担を軽減できるよう、開発に向けた検討を急ぐ。設備の改修や老朽化対策を計画する駅や建物は、設備の撤去、施設の集約に取り組み、開発用地を確保し、コンテナの借り受け場や、立体倉庫、駐車場などを建設する。既存のコンテナホームの拡幅など貨物駅の生産性を高める開発事業に積極的に投資する。
 不動産事業は自社用地を活用した分譲マンション、商業施設、賃貸オフィス建設、首都圏での賃貸事業なども進める。貨物輸送のノウハウを生かし、タイの貨物鉄道輸送の事業化、各国の鉄道整備調査への参画などにも前向きに取り組む。

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