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清水建設/早期火災検知システムを伝統木造建築に適用/木材特有のガスを早期検知  [2021年1月15日3面]

 清水建設は14日、物流施設向けに開発した早期火災検知AIシステムが、木造建築にも効果を発揮することを確認したと発表した。木材の初期燃焼時に発生する一酸化炭素等を含む特有のガスを検知することで木造建築の焼失を防ぐ。火災検知対象面積1平方メートル当たり3000~5000円程度(エンジニアリング費込み)でシステムを提供する。今後は物流施設だけでなく文化的な価値が高い伝統木造建築を対象にシステムを提案していく。
 「火災検知@Shimz.AI.evo」は物流施設の大規模火災を踏まえて開発した。物流施設内にある大量の段ボールが燃焼時に発生する特有のガスが、煙よりも早く拡散することに着目。ガスセンサーにガスを検知させ、人工知能(AI)が検知情報を総合的に分析することで火災の発生を早期に検知する。高さ8メートルの物流施設の場合、従来の火災報知機だけでは火災の発生から検知までに30分程度かかるのに対し、システムは10分程度で検知できる。
 木造建築への適用に当たっては、ISO規格に基づいた実証実験を実施した。広さ60平方メートル、高さ4メートルの部屋を設けた実験施設の加熱機で木片を燃焼させたところ、天井に設置したガスセンサーがガスを検知。検知にかかった時間やガスの濃度との関係を総合的に分析した結果、木造建築の火災に対しても有効に機能するこを確認した。
 システムは火災検知対象面積100平方メートル当たり4~5個設置する「ガスセンサー」、データの収集・蓄積やAIによる火災の判別を行う「監視プログラム」、データ監視や火災判別の情報を受け、信号表示を行うコンピューター「クライアント」で構成する。

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