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三井住友建設/水路トンネルのひび割れ展開図作成システムを開発/最大50%効率向上  [2021年1月19日3面]

MOLE-FCMによる調査・点検作業の流れ

 三井住友建設は18日、水路トンネルなどの調査・点検作業でMR(複合現実)デバイスを使ってひび割れ展開図を作成するシステムを開発したと発表した。限られた断水期間の間に短時間で作業でき、作業の効率化を図れる。同社R&Dセンター(千葉県流山市)で実証試験を行い、有効性を確認した。
 開発したシステム「MOLE-FCM」は、MRデバイスを介して調査対象の水路壁面を動画で撮影する現地での調査・点検作業と、撮影動画からひび割れや不具合を検出し、形状と位置をデータベースに登録する事務所での作業の二つの工程からひび割れ展開図を作成する。
 現地では、事前に作成した調査・点検対象物の格子メッシュの3DデータをMRデバイス上に投影した状態で壁面を撮影する。格子メッシュにより位置が特定されるため、ひび割れや変状不具合のスケッチ作業やそれに付随する距離・ひび割れ検尺などの計測作業が不要となる。従前の作業と比較して作業効率が30~50%向上するという。
 現地作業後、新たに開発した専用ソフトに撮影したデータを取り込み、ひび割れや不具合をデジタル検出する。ひび割れ形状と位置の情報はデータベースに登録される。登録されたデータは展開図に自動変換・生成でき、過去の登録データとの比較も可能。高精度なひび割れの進展や劣化状況を確認できる。
 今後は、同社が開発した導水路トンネル調査・点検システム「MOLE-FMR」と組み合わせることで水路構造物の調査・点検、維持・補修サービスを提供していく考え。システムを他分野に適用して橋梁などコンクリート構造物全般の調査・点検に展開することも目指す。

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