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鉄建建設/重機の周囲360度確認できる3Dモニター開発/人との接触事故防止  [2021年1月20日3面]

作業モードでは重機から1メートル、2メートルの範囲を確認でき、距離感の把握をアシストする

作業範囲が狭く、作業員との接触防止が必要な現場では特に効果的という

 鉄建建設が開発した重機の周囲360度を確認できる3Dモニターシステム「ぐる見えくん」が現場の安全対策として活用されている。クレーンなどのオペレーターが運転席から死角を含めた重機の状況をモニターで確認できるシステムで、作業時の距離感をアシストする。2020年度は一部の現場での試行導入期間とし、現場からのフィードバックを受けて全国への展開を図る。
 ぐる見えくんは360度サラウンドビュー技術を応用し、安全支援を目的に開発した。「待機モード」と「作業モード」の2種類の機能があり、エンジンを始動すると待機モードが起動する。モニターに周囲360度の外周が映し出され、周囲の安全を確認できる。安全バーを操作すると自動的に作業モードに切り替わり、2分割画面で機体からの距離別に外周線が表示される。作業時の距離感把握をアシストし、安全な作業を可能にする。
 120万画素の明るく鮮明な画像を表示することで周辺の情報を細密に把握できる。リース機械や専門工事業者が盛り込んだ機械に後付けしたり、取り外したりすることも可能という。多様な重機への搭載が可能で、0・45立方メートル以上のバックホウ、4・9トンつりクローラークレーン、大型フォークリフト、ホイールローダーなどに搭載できる。
 鉄建建設・カジマリノベイトJVが東京都新宿区で施工する「新宿歩行者専用道第2号線III期-1工区整備工事30三-主青梅街道」(東京都建設局発注)では、現場が狭く、重機の作業エリアと作業員用の安全通路が近接していることから、重機にぐる見えくんを導入して接触事故の防止を図っている。
 現場を統括する鉄建建設の多田孝一JV西新宿作業所所長は「(ぐる見えくんは)重機のスイッチを入れた瞬間から、重機の真上からのビューで周辺を確認できる。作業時、死角になりやすい部分も見えるため限りなく事故を防ぐことができる」とシステムの導入効果を説明した。

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