論説・コラム
回転窓/太宰の自宅を再現 [2021年1月20日1面]
『人間失格』や『走れメロス』などを書いた無頼派の代表作家、太宰治は食べ物に貪欲だったという。大食漢ぶりは親族や友人たちが数多く書き残している▼三宅島へ一緒に旅行した作家の浅見淵は「食事の時に人目をかすめてみそ汁を6杯も飲んでいた」(昭和文壇側面史)。妻の津島美知子は「客が持参したサケ1匹を全部1人で食べてしまった」(回想の太宰治)▼友人の檀一雄は「飲んだ後、毛ガニを夜店で買って歩きながら手でむしって、むしゃむしゃ食べていた」。いずれも嵐山光三郎氏の『文人悪食』(新潮文庫)から引いた▼身長175センチ。当時としては大柄だった太宰がむさぼるように食べ、浴びるように酒を飲む。その姿は豪快だったに違いない。旺盛な食欲と自殺未遂を繰り返す行動は相反すようにも見えるが、生きることの証として食のこだわりがあったのかもしれない▼JR三鷹駅前の市美術ギャラリー内に太宰の自宅の一部を再現した展示室「三鷹の此の小さな家」が設置された。直筆の原稿や絵画、家族写真などが展示されている。太宰とはどんな人だったのか。一度のぞいて人柄に触れてはどうか。
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コメント
太宰はあちこちに死ぬ死ぬと言いまわり、連れの心中相手だけが亡くなる。とうとう親しくしていた知人に「死ぬと言って死なないがいつ死ぬのか」と責められ3回目で心中を果たしたのは有名な話。ちゃんと調べて書いているのか?
太宰は無頼派なのか。無頼を気取ったいけすかない野郎だったと言う知人も多い。とにかく女々しかったという人もいる。自慢が大好きだったとも聞く。昔の文人はみなどこか崩れているように思う。ギャラリーなどいいことしか展示しない。青春の通り道に太宰がいる時代はとうにすぎたのではないか。