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国交省/技術者の海外実績を加点評価/21年度以降直轄工事・業務で適用  [2021年1月21日1面]

 国土交通省は技術者の海外工事・業務の実績を、国内の入札契約手続きで評価する仕組みを導入する。海外実績を持つ技術者の認定・表彰制度で選定された海外実績を、国内の実績や表彰と同様に評価し加点する。だが成績については当面、評定点を付与しない。総合評価方式やプロポーザル方式に適用する。2021年度以降の直轄工事・業務の評価から海外実績を活用する。
 改正公共工事品質確保促進法(公共工事品確法)に基づき昨年1月改正された運用指針には、競争参加者の技術審査で海外の施工経験がある技術者の活用も考慮して、適切な評価項目の設定に努めるよう明記されている。国交省は海外で活躍する技術者の工事・業務実績を国内で評価する「海外インフラプロジェクト技術者認定・表彰制度」を創設。併せて、国内工事・業務の入札契約手続きで海外実績を評価する仕組みを構築する。
 認定・表彰制度は海外実績を持つ技術者を認定し、特に優れた技術者を表彰する。1社当たり国土交通大臣表彰として特に優秀な技術者1人と、若手・女性枠1人の最大2人を選定する。ゼネコンやコンサルタントなど46社が742人の技術者を申請しており、月末にも1回目の認定者・表彰者を公表する予定。認定と表彰は実績としてコリンズ(工事実績情報データベース〈DB〉)とテクリス(業務実績情報DB)への登録を可能とする。
 認定された海外実績は「同種工事の施工実績」「同種類似の業務実績」として国内実績と同様の適用範囲で同様に評価する。評価項目の「技術者の能力等」で認定実績を活用。総合評価方式の技術提案評価型S型の場合、「技術者の能力等」のうち「過去15年間の同種工事実績」で加点する。
 表彰された海外実績を国内の表彰と同様に評価。S型では「技術者の能力等」のうち「表彰(同じ工種区分の過去4年間の工事を対象)」で加点する。点数は「大臣表彰」が局長表彰相当、「若手・女性表彰」が部長・事務所長表彰相当とするなど、既存の運用を踏まえて適切に取り扱う。
 認定・表彰制度は実績を認定するが、評定点は与えられない。このため「技術者の能力等」のうち「同じ工種区分の4年間の平均成績」については当面、点数を付与しない。成績の評価は今後の課題とし引き続き検討する。
 国内の実績はないが、海外で実績を積んだ企業が国内受注を目指す場合、評価項目の「企業の能力等」で認定実績を活用することを想定している。

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