論説・コラム

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回転窓/バイオ市場  [2021年2月5日1面]

 筑波大発ベンチャーのサナテックシード(東京都港区、竹下心平社長)が国内初となるゲノム編集食品の展開へ準備を進めている▼アミノ酸の一種で血圧上昇抑制などが期待できるギャバを通常の4~5倍含有するトマトが対象。昨年12月に厚生労働省へ届け出た。種子を試験販売し、年末に店頭で販売される目標を掲げている▼合成生物技術を中心とした革新的なバイオテクノロジー分野では、付加価値や生産の面で有利な食品や素材、製品などの研究開発が世界中で加速している。貧困や飢餓の撲滅などを目指すSDGs(持続可能な開発目標)の方向性とも重なる▼経済産業省の委員会が「バイオテクノロジーが拓く『第五次産業革命』」と題した報告書をまとめた。日本のバイオ産業の競争力強化策を提示。自動化による生産性向上や人材の育成などを見据える▼国際的なバイオコミュニティーの形成も盛り込まれた。モビリティーやまちづくりなど異分野との融合もテーマだ。建設業の持ち味を生かして他分野の発展を後押しする取り組みも、日本の成長には不可欠。業界の貢献分野の一つとして花開くよう期待したい。

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