企業・経営

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

ゼネコン上場大手4社/20年4~12月期決算/3社が減収減益  [2021年2月15日3面]

ゼネコン上場大手4社の20年4~12月期決算

ゼネコン上場大手4社の20年4~12月期単体受注高

 ゼネコン大手4社の2020年4~12月期決算が12日出そろった。連結業績は鹿島を除く3社が減収減益となった。20年度は工事の端境期であることに加え、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が建設市場にも波及したことが響いた。業績の先行指標となる単体受注高は全4社が減少。通期予想は3社が受注高の減少を見込み、第4四半期に大型工事の受注を予定している鹿島は通期では前期実績を上回る見通し。
 連結売上高を見ると、清水建設と大林組は手持ちの大型工事が進捗(しんちょく)途中で完成工事高に貢献できず、大成建設と鹿島は前年同期の大型案件の反動減で減収となった。本業のもうけを示す営業利益も完工高の減少に伴い3社が減益。第3四半期に竣工する土木工事があった鹿島は損益が向上し、唯一の営業増益となった。
 工事採算の指標となる単体の完成工事総利益(粗利益)率は12~14%台の高水準を維持。大成建設は建設事業の粗利益率の公表を開始した2006年以降過去3番目に高い数値となった。清水建設は20年度の前半に新型コロナで海外工事が中断したことで利益率が悪化していたが、工事の再開に伴い第2四半期から改善した。
 通期の業績予想は4社が前回の予想から据え置き、減収減益を見込む。今後の受注環境については「建築は競争が厳しい状況が続いている。工事量も利益も、というのは難しい」(大成建設)、「中小の建築工事は発注が先送りになっている」(清水建設)など、民間工事を中心に競争の激化に警戒感を強めている。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。