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国交省/コンクリ工3指針活用状況調査/認知度6割程度、さらなる周知必要  [2021年2月16日2面]

 国土交通省はコンクリート工の生産性向上の一環として策定した三つのガイドラインを対象に、設計業務での活用状況などをまとめた。フォローアップ調査の結果、三つのガイドラインとも認知度は6割程度にとどまり、さらなる周知が必要と分かった。改善点や要望も寄せられており、国交省は2021年度に施工段階での活用状況を調べ改定を検討する。
 コンクリート工の生産性向上は、建設現場の生産性向上策i-Constructionの柱の一つ。フォローアップの調査対象は▽コンクリート橋のプレキャスト(PCa)化(18年6月適用)▽コンクリート構造物における埋設型枠・プレハブ鉄筋(18年6月適用)▽PCa構造物に適用する機械式鉄筋継ぎ手工法(19年1月適用)-の三つ。20年4~9月に完了した直轄の設計業務を対象に実施した。
 コンクリート橋のPCa化では、コストについて「増加する」「減少する」と意見が分かれ、現場条件によりコストの増減があると分析。生産性は、現場打ちや鋼橋などと比べ人工が同等または減少(最小で0・3倍縮減)という結果が出た。ガイドラインの普及に向け、経済性の観点で「何割増しまで採用可能」など目安を提示してほしいといった要望が寄せられた。
 埋設型枠・プレハブ鉄筋は、現場条件によりコストが増減することが分かった。生産性は今回調査したすべての設計業務で人工が減少するという結果だった。従来工法に対する優位性(工期短縮、安全性向上、省力化・省人化)を数値で評価し、コスト増によるデメリットを上回るメリットを可視化する評価方法の確立が必要など、普及に向けた意見が挙がった。
 機械式鉄筋継ぎ手工法は、コストが従来工法と同等で生産性が高まる。適用範囲(鉄筋径、鉄筋強度など)をさらに広げたり、実構造物への適用事例や施工状況の写真などを示したりなど、ガイドラインの普及策が寄せられた。

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