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清水建設/次世代型生産システムを都内建築現場に導入/人と自律型ロボットが連携  [2021年2月18日3面]

鉄骨柱の溶接を行うRobo-Welder

 清水建設は東京都港区の建築工事現場に、人工知能(AI)を搭載した自律型建設ロボットと人が連携し工事を進める次世代型生産システムを導入する。「シミズ・スマート・サイト」と名付けた現場では、初弾として溶接ロボット「Robo-Welder」を投入。今後は自動搬送ロボット「Robo-Carrier」、4本足の巡回ロボットも稼働する予定だ。
 Robo-Welderは、6軸アームの先端に装備した形状認識用のレーザーセンサーと溶接トーチを自在に操り、溶接部位の形状を確認しながら作業する。ロボットが溶接した地下階の鉄骨柱の板厚は100ミリに達した。同社によると建設ロボットの溶接実績として国内で最厚という。省人化の効果もあり、熟練溶接工が柱1本当たり8人日掛かっていた作業が5人日に短縮できた。
 今後始まる地上階の溶接作業には溶接ロボット14台を投入。計約1800キロに達する溶接延長の約15%を代替する。上棟までに500人程度の省人化を見込み、作業環境が厳しくなる夏場の作業負荷も軽減する。
 今夏に稼働するRobo-Carrierは、地上階に配備したロボットが資材パレットを荷受けし、搬送用エレベーターに搭載する。施工階配備のロボットはエレベーターでパレットを受け取り、所定の位置まで自動搬送する。計5台が連携し、約4万体のパレットを搬送する予定だ。
 巡回ロボットは来年の稼働を予定している。現場内を自在に移動し、搭載している映像機材で出来高をチェック。映像データを事務所に送信する。施工管理者は事務所にいながら現場の動きが把握できる。
 ロボットを導入するのは「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業A街区新築工事」現場。共同住宅や事務所、店舗などが入る。建物はS一部SRC・RC造地下5階地上64階建て延べ46万1876平方メートルの規模。2023年3月の完成を予定している。

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