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土木学会/英文で技術評価証・報告書作成/海外展開を支援、初弾は回転切削圧入工法  [2021年2月22日2面]

英語版の技術評価証を手にする塚田幸広専務理事〈左〉と川辺守事務局長(2月18日、東京都新宿区の土木学会で)

 土木学会(家田仁会長)は、2001年度に始めた技術評価制度について、英語版の技術評価証と報告書の作成に乗り出した。国内で培った技術やノウハウを海外に広める動きが加速している。学会として英文でお墨付きを与えることで、海外プロジェクトへの参画や採用を後押しする狙いがある。初弾として、全国圧入協会(中岡智信会長)の「回転切削圧入工法(ジャイロプレス工法)の設計法・施工法」に英語版の評価証を授与した。
 同学会は、海外インフラ展開の戦略的推進に力を入れている。会長プロジェクトの一つとして、昨年6月に「今後の海外インフラ展開に向けた変革のあり方検討会」を設置し議論を重ねている。技術評価制度の新たな試みもその一環。東京都新宿区の同学会で18日に技術評価証の授与式が行われ、塚田幸広専務理事が全国圧入協会の川辺守事務局長に評価証を手渡した。
 塚田専務理事は「これまでは和文で日本の企業や発注者に説明していた。これからは良い技術であれば、海外にしっかりと説明し展開していく流れにしたい。国際化の第一歩だ」と英語版の意義を強調した。
 同技術は、橋の架け替え工事で仮設桟橋を省略し、鋼管杭による擁壁構造と基礎を連続的に施工できるため工期短縮を実現する。昨年3月に材料・工法の新技術に区分される新技術として評価している。川辺事務局長は「学会の裏付けを持って各地で工法の優位性をPRしていきたい」と海外への普及に意欲を見せた。
 河川や道路などの拡幅に伴う都市部の擁壁構造の工事では、渡河橋や跨道橋などの架け替えが必要となる。施工機械やクレーンを設置するための仮設桟橋を設けられない場合や、設置できても仮設工程が増えて工期が長くなる点が課題となっている。解決策として、ジャイロプレス工法の導入が期待されている。技術評価委員会の濱田政則委員長が英語版の報告書作成に協力した。

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