人事・動静

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

凜/常総開発工業土木本部・小沼友琴さん/被災した地元に建設業で貢献  [2021年2月22日12面]

小沼友琴さん

 建設業への就職を考えたきっかけは10年前の東日本大震災。生まれ育った茨城県南東部の鹿行地域も大きな被害を受けた。自宅の近くにあり普段使っていた鹿行大橋が落橋し大きなショックを受けた。震災後、着々と造られていく新しい橋を間近に見て「自分も地元に貢献できる仕事に就きたい」と思った。
 ただ建設業で働くという思いをかなえる道筋は決して平たんでなかった。「母は大反対。逆に父は背中を押してくれた」。高校は普通科で、周囲に同じような進路を選ぶ友人はいなかった。不安で気持ちが揺れていた時、担任の教師が「土木女子」を特集したテレビ番組を見せてくれた。「大きい仕事ができる土木の仕事に就きたい」。希望は決意に変わった。専門学校に進み2年生から土木を専攻。施工コースで土木を選択した女子は学校で初めてだった。
 「生まれ育った鹿行地域に貢献したい」と地元の会社に入社を決めた。今は高速道路の建設現場で働きながら、1級土木施工管理技士を目指して勉強に励んでいる。
 現場で一緒に働くのは年上の男性ばかり。気を使うことも多いが、「あいさつを忘れないこと」を大切にしている。謙虚さと心配りを忘れずに、いつも前向きにと心掛けている。茨城県建設業協会の女性部会「建女ひばり会」の活動にも積極的に参加。「横のつながりができて心強い」と話す。(おぬま・ゆうこ)

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。