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清水建設/構造計算モデルとBIMモデルの連携データを拡充/設計作業を省人化  [2021年2月24日3面]

差分変換システムの流れ

 清水建設は22日、構造BIMモデル(Revitモデル)を活用した構造設計業務を効率化する二つの機能を構築した。構造計算モデルとRevitモデルのデータ連携を拡充する差分変換機能では、設計条件に変更が生じた場合でも修正部分のRevitモデルへの反映が容易になる。Revitモデルのデータから柱や梁などの部材断面表を自動作成する機能も構築した。二つの機能により、大規模プロジェクトなどの設計業務で省人化効果が見込まれる。
 Revitモデルによる構造関連情報の一元管理と構造設計業務の効率化を目的に構築した。構築した機能を10件の案件に適用し、省人化などの効果を確認した。今後は全社の設計部門に水平展開する。
 差分変換機能では、設計条件の変更に伴う再計算で生じた構造計算モデルの変更部分を特定した上で、変更部分のみをRevitモデルに上書き・更新できる。構造計算プログラムで再計算する場合に、消去された構造二次部材などの情報をRevitモデルに入力したり、調整したりする手間が不要になる。 
 構造計算結果から作成していた部材断面表については、市販ソフトを清水建設の基準にカスタマイズした。これにより最新の構造情報が反映されているRevitモデルから自動作成できるようになった。
 構築した二つの機能を、47階建て延べ7万3500平方メートルの超高層マンションの構造設計業務に適用したところ、1回当たり7人日程度要していたデータ変換と部材断面表の作成業務が、1人日程度に削減した。
 設計条件に変更が生じた場合、構造計算モデルの修正部分をRevitモデルに反映する必要がある。しかし、従来の市販データ変換ソフトでは設計者が再計算前にRevitモデルへ入力した構造二次部材や部材の寄り寸法が消去されてしまうため、再び入力したり調整したりする手間が生じていた。

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