工事・計画

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JR関西本線、奈良市内1・9キロ高架化/21年度から仮線工事  [2021年2月24日10面]

JR関西本線高架化イメージ(奈良IC付近)

 奈良市内のJR関西本線で2021年度から鉄道の高架化工事が始まる。奈良県は高架区間に設置する新駅と駅近くに整備する京奈和自動車道(仮称)奈良ICを生かしたまちづくりを進める方針で、奈良市と連携して市南部の拠点開発に取り組む。1月28日には県とJR西日本が鉄道高架化に関する工事協定を締結しており、JRが仮線工事を始める。新駅部を除く工事費は131億円。県の21年度当初予算案に14億1222万円、20年度補正予算案に4億1000万円を計上している。
 限度額立体交差事業として高架化するのは関西本線奈良駅の南側で、大安寺踏切北側から中八条踏切南側までの延長1880メートル(奈良市大森町~八条4)。両踏切に加え、南大安寺、八条の計4カ所の踏切を撤去する。
 16年7月にはJR線の高架化とともに、奈良ICから中心市街地を結ぶ都市計画道路西九条佐保線(大安寺2~三条栄町、延長約1・5キロ)、18年3月に都市計画道路大安寺柏木線(大安寺3~柏木町、約0・9キロ)と(仮称)新駅西口駅前広場(面積約5000平方メートル)がそれぞれ事業認可を受けている。施行者はJR線の高架化と都市計画道路の整備が県、駅前広場が奈良市。高架の東側に側道4号線(大安寺7~3、約0・5メートル)を整備する計画だ。
 JR線の東側に設ける仮線(上下線)部の用地買収はほぼ終えており、21年度から仮線路の整備に着手する。仮線に切り替え後、本線の軌道を撤去し、高架本体工事を進める。認可時の事業期間は24年度まで。現在、事業期間を延ばす手続きを進めている。用地買収も進める。
 新駅については、高架化工事が進んだ段階で整備に着手する。具体的な計画は今後詰める。
 市が16年3月に作成したIC周辺まちづくり(約32・3ヘクタール)の基本構想では新駅の両側に駅前広場を設置し、東側にホテルや商業施設、観光施設、スポーツ・レクリエーション拠点などを誘致。その周辺に住宅ゾーンを設ける。
 西側はリハビリテーション施設やデイケア施設などを集め、健康福祉機能を位置づけた。
 17年6月には県と市が協働して八条・大安寺周辺地区まちづくり基本構想を策定し、まちづくり懇話会や同ワーキングを設置してまちづくりのコンセプトや事業化に向けた検討を進めている。人工知能(AI)などを用いたAIタウンの構想もあり、21年度に基本構想を策定し、22年度に事業計画をまとめる予定。県と市では県内初のICと鉄道駅の結節による県内の周遊性の向上を図る方針だ。

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