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鉄道運輸機構/北陸新幹線加賀トンネル盤ぶくれ対策方針/固定ボルト464本追加  [2021年2月24日2面]

 ◇全体工期に影響なし
 鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、北陸新幹線金沢~敦賀間の工事遅延の要因となった加賀トンネル工区で、ひび割れへの今後の対策方針を示した。ひび割れの原因となる地盤の変形を押さえ込むため1356本の固定ボルトの打設を予定していたが、ひび割れの拡大を確認。ボルト数を464本追加し1820本にする。後続の軌道工事や電気工事との工程調整を行うため追加対策による全体工期への影響はないという。
 鉄道運輸機構は、19日に開かれた国土交通省や沿線自治体などで構成する「金沢・敦賀間工程・事業費管理連絡会議」の実務者会議「幹事会」の場で、工程と事業費の現状を説明した。
 加賀トンネル工区(延長5・5キロ)では、下部の地盤が地下水と反応して膨張する「盤ぶくれ」によるひび割れが発生した。固定ボルトは12日時点で当初予定の1356本中796本の打設が完了している。
 6日までに調査した結果、トンネル内で新たなひび割れの発生や既存クラックの拡幅が発覚した。検査の結果、地盤の明確な隆起はないものの、盤ぶくれが進行した可能性は否定できないと判断。追加対策として固定ボルトの打設数を464本増やすことにした。現在、必要な資機材を手配している。
 加賀トンネル工区のうち160本のボルトを追加打設する北工区は5月末までに対策を完了する見込み。304本を打つ南工区は石川県区間が5月末まで、福井県側は6月末までの終了を目指す。
 幹事会では、もうひとつの工事遅延要因となった敦賀駅工区の進捗(しんちょく)も説明した。大雪による作業遅延もあったが、工期への大きな影響はない。全体工期のクリティカルパスとなる高架橋工事箇所では、計画に対し約1・5カ月先行して工事が進行しているという。

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