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国交省/遠隔臨場に画像解析技術導入へ/品質検査を省力化、21年度に20現場で試行  [2021年2月25日1面]

 国土交通省は、建設現場の遠隔臨場に画像解析技術を組み合わせ、品質検査業務のさらなる省力化を目指す。配筋検査の際、タブレット端末などで撮影した画像を基に鉄筋の径や間隔などを計測。発注者がリモートでリアルタイムに出来形を確認する。検査データはクラウドで共有する。これにより遠隔臨場時に現場で検査作業に当たる施工者を従来の3人から1人に減らす効果を見込む。年度内に技術の機械要件や試行要領をまとめ、2021年度には全国20現場での試行を目指す。
 これまでの配筋検査の遠隔臨場では撮影者のほか、配筋に検尺ロッド(スケール)を当てる人や黒板を持つ人などが必要だった。瞬時に鉄筋の間隔などを計測可能な画像解析技術を組み込むことで、撮影者以外を不要にする。検査業務の質を維持しながら省力化につなげる。離れた場所からの検査が可能なため足場が不要となり、作業の安全性も高められる。
 国交省は内閣府の「官民研究開発投資拡大プログラム」(PRISM)の推進費を活用して研究開発した▽清水建設コンソーシアム▽鹿島コンソーシアム▽JFEエンジニアリングコンソーシアム▽三井住友建設コンソーシアム▽IHIインフラ建設コンソーシアム-の5技術の要件を整理し、試行実施に備える。
 画像解析技術では一度の撮影範囲が限られるため、より広範に検査ができるレーザー照査による点群データ取得といった手法も将来的に活用していきたい考えだ。
 遠隔臨場はこれまで監督職員が現場で立ち会っていた臨場確認に代えて、映像と音声のデータを使用して発注者の事務所内でリアルタイムに承認・確認する。発注者は現場への移動時間、受注者は立ち会い調整時間がそれぞれ削減できる。対面検査が省けるため新型コロナウイルスの感染拡大で導入が加速。20年度は直轄工事現場で約560件の試行を予定している。

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