デジタルで建設をDXする

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デジタルで建設をDXする・6/樋口一希/コロナ対策のBCPソリューション  [2021年2月25日]

「magickiri」のPlanning機能によるシミュレーション

 東京建物とピクシーダストテクノロジーズ(PXDT)は、新型コロナウイルス対策としてPXDTのコロナ対策のBCPソリューション「magickiri(TM)(マジキリ)」を東京建物の本社ビルへ導入することに合意したと公表した。

 □オフィスや店舗など働く場での感染症への安全性を高めリスクを抑えることが可能□

 「magickiri」は「Planning(プランニング)」と「Monitoring(モニタリング)」という二つの機能を持つコロナ対策のBCPソリューションだ。オフィス・店舗や建設現場などの働く場で感染症への安心・安全性を高め、リスクを抑えることができる。特に今回導入するPlanning機能は、建物の3次元エアフローデータなどを基にシミュレーションを行い、空間内感染リスクを診断、その対応策まで提案するものだ。
 合わせて、その際には過去の感染事例や感染症専門家の知見を基に作成した独自の指標を利用している。Planning機能によって、以前までは各事業者の自主判断となっていた「何の感染症対策をどこまで実施すべきか」を科学的に判断することが可能となった。内装レイアウトや換気対策など、具体的には換気口や排気口、座席や間仕切りの配置や換気設備などの改善が行える。

 □緊急事態宣言の再度の発出などを踏まえ感染症安全性を評価改善する取り組みを共同実施□

 東京建物とPXDTは、2020年6月よりPXDTが有する空間開発技術「KOTOWARI(TM)」を活用し、オフィスワーカーの生産性を向上させ得る施策のデータ分析・可視化をする共同研究を行っている。今般の緊急事態宣言の再度の発出などを踏まえ、両社が共同で行う取り組みの第2弾として、東京建物の本社ビルでPXDTのコロナ対策のBCPソリューション「magickiri」のPlanning機能を活用してオフィスビルにおける空気の流れを可視化することで、感染症安全性を評価改善する取り組みを共同で実施することとした。
 東京建物グループは、顧客への「安全・安心・快適」の提供を通じてオフィスビルに入居する人、働く人、訪れる人など一人一人が「私のビル」と感じることができるオフィスビルを目指し、ハード面のクオリティーのみならず、ソフト面のサービスの向上にもグループ一体となって取り組んでいる。
 一般的なオフィスビルの多くは、窓を閉鎖し外気の取り入れを含めた温度調節と換気を行っているが、東京建物が毎年実施している顧客に対するアンケートでは、コロナ禍において換気に関する問い合わせが多く寄せられていた。そこで東京建物では顧客が従業員の感染に不安を抱えている状況に対応するべくPXDTと共同で換気・空気の流れを可視化することができる「magickiri」について、まずは東京建物が本社を置く「東京建物八重洲ビル(2階)」へ導入し、自らのオフィスで空気の流れを可視化して「感染症への安全対策」の検証を行うこととした。
     顧客に対しても「感染症への安全対策」を提供する取り組みの一つとして、今後開発するオフィスビルなどでも導入を検討。感染リスクの低いフロアプランを用意し、入居する顧客へ提案することなども計画している。

 □次世代デベロッパーへの進化を掲げ、「社会課題解決に貢献するまちづくり」を重点戦略へ□

 東京建物は、30年ごろをターゲットにした長期ビジョンとして「社会課題の解決」と「企業としての成長」をより高い次元で両立する次世代デベロッパーへの進化を掲げ、重点戦略として「社会課題解決に貢献するまちづくり」に取り組んでいる。
 「社会課題解決に貢献するまちづくり」の実現に向け、社会課題の解決を中心テーマに据えながら 〈1〉多様な人々や企業との交流と豊かなコミュニティーの醸成〈2〉地域の歴史や文化の尊重〈3〉持続可能な社会の実現〈4〉多様なパートナーとの協働や先進的なテクノロジーの活用-を重視している。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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