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清水建設/遮音性能を備えた給気スリットを開発/感染症対策にも寄与  [2021年2月26日3面]

しずかスリットの仕組み

 清水建設は、室内に外気のみを取り入れて騒音の侵入を遮断する給気スリット「しずかスリット」を開発・実用化した。同社によると騒音低減機能を備えた給気スリットの開発は初めてという。しずかスリットは開閉装置と一体になったユニットとして外装材に組み込まれる。ビル用設備機器メーカーのオイレスECO(東京都品川区、前田隆社長)がユニットを製作する。清水建設に独占供給後、外販を予定している。
 しずかスリットの断面形状は従来の自然換気用給気スリットと同じL字型。スリット幅は30ミリで、スリット下端から入ってくる外気はスリット片側に組み込んだ吸音材、スリット両側に組み込んだ共鳴器、開閉装置部を経て室内に至る。
 吸音材は耐候性・耐水性に優れた不燃性ポリエステル繊維で、主に中高周波域の騒音を吸収する。共鳴器は吸音材で吸収しきれない中低周波域の騒音を低減する。共鳴器はスリットに面した開口と開口に続く容器(空洞)で構成し、容器内の空気がばねの役割を果たし、騒音を遮断する。開口幅と容器の容量を調整することで、低減したい騒音の周波数に応じたカスタマイズが可能という。
 大規模オフィス2件の設計提案に採用済み。清水建設は今後、さまざまな用途の建物にしずかスリットの採用を提案し、カーテンウオール一体型のユニットの開発を進める。
 新型コロナウイルスの感染対策や、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化の有効な手段として、自然換気設備を採用する建物が増加している。通常は建物の外壁に外気を室内に取り入れる給気用スリットを設けている。しかし、交通騒音などが外気とともに侵入し、室内の音環境を悪化させてしまうことが課題だった。

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