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ストアス卸値、2万円アップで交渉進む/コロナ禍影響、燃料需要激減  [2021年3月4日1面]

 道路舗装用資材の原材料となるストレートアスファルト(ストアス)の価格上昇圧力が高まっている。背景には新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛でガソリンや航空燃料の需要が激減したことによる供給量の減少に加え、輸送費のアップなどがある。卸値の上昇幅は20年9月比で1トン当たり2万円程度になる見通し。販売業者(ディーラー)と道路舗装各社の交渉は始まっており、協議がまとまれば4月にも改定後の価格が適用されそうだ。
 コロナ禍の外出自粛で航空業界が打撃を受けており、国際線を中心に旅客便が激減している。航空向け燃料の需要減に伴い、石油精製施設で原油を最初に分類するトッパーの稼働率も大幅に低下。通常は90~95%で推移している稼働率が、昨年5月に70%台まで下がった。
 2月時点では全国ベースで83%にまで回復したものの、コロナ禍以前の水準を10ポイント程度下回っており、ストアスの供給にも影響が出ている。
 供給量全体の2割程度を占める輸入分は、主な輸入元である韓国でもコロナ禍による外出自粛で生産量が減少。20年12月のストアス輸入量は前年同月比で34%減となっている。原油を運ぶ外航船などの燃料コストも上昇している。
 こうした市場環境を受け石油元売り各社は、ストアスの安定供給を目的に昨年から値上げを打ち出している。ストアス価格の上昇では、アスファルト合材工場を運営する道路舗装会社も対応を固めつつある。世紀東急工業は4月から合材製品の価格を1トン当たり1000~1500円程度引き上げる方針だ。

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