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大日本コンサル/経営統合で海底地盤調査業務受注強化/洋上風力発電専門の新部署設置  [2021年3月8日1面]

 大日本コンサルタントが収益基盤の強化を目的に、洋上風力発電事業の受注拡大に乗り出す。7月に経営統合を予定するダイヤコンサルタント(東京都千代田区、野口泰彦社長)が保有する海洋調査の関連技術を融合。発電施設の建設で必要な海底地盤の調査業務などで統合効果を発揮する。業務獲得に向け専門部署を設置する考え。
 日刊建設工業新聞社のインタビューに応じた大日本コンサルの新井伸博社長が経営戦略を明かした。
 両社は7月14日に持ち株会社「DNホールディングス(HD)」を発足させる。2年後をめどにDNHD傘下の大日本コンサルとダイヤコンサルは合併する計画だ。
 経営統合を通じ、両社は▽企業規模の拡大による成長力の強化▽業務遂行能力の向上による受注の拡大▽新規事業の参入可能性の向上-を目指す。経営統合のシナジー(相乗効果)発揮に向け、新井社長は「両社の成長で鍵を握るのはエネルギー」とみる。2050年までに国内の温暖化ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルも見据え、波力を含む海域での発電プロジェクトに照準を合わせる。
 エネルギー関連の調査が得意なダイヤコンサルと、地震や高潮関連で解析技術を持つ大日本コンサルの知見を融合。ゼネコンとタッグを組むなどして「地質調査や地震が発電施設に与える影響を解析」するコンサル業務の受注を狙う。
 取り組みの一環として大日本コンサルのインフラ技術研究所(さいたま市中央区)に「洋上発電推進室」を設置。4人程度の陣容で発足させ、市場調査や両社の協業を探るなど受注戦略を練る。受注目標などは未定だが、国内だけでなく海外展開も視野に入れる。

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