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大成建設/2時間耐火の木造部材開発/燃え止まり層に廃石こう活用  [2021年3月10日3面]

開発した木造部材の断面構成

 大成建設は大規模・中高層建築物に適用可能な耐火性能の木造部材を開発した。2時間耐火構造柱の国土交通大臣認定を取得。最上階から数えて5~14フロア目の柱に適用できる。燃え止まり層は水に溶いた石こうを流し込んで一度に形成できるため、従来品と比較して低コストで製作可能。燃え止まり層外側の仕上げ木材は、好みに合わせて厚さや種類が自由に選択できる。
 開発した木造部材は中心部の加重支持部の木材と、周囲を覆う石こうで構成する。新築、改修のいずれにも適用可能。燃え止まり層に安価な石こうを使っている点が特長。従来の耐火柱と比較して部材断面を小さくできる。廃石こうを再利用して使うことも可能で、環境負荷低減にもつなげられる。
 耐火柱部材と納まりが複雑になりやすいブレース、異種構造との接合部には、石こうを塗布したり、吹き付けたりすれば、容易にすき間無く耐火被覆を施工できる。
 石こうの燃え止まり層のみで2時間耐火構造を実現しているため、仕上げ木材の使用は選択できる。仕上げ木材を使う場合は建設コストや建物のデザインに応じて樹種が選択できる。
 部材の開発に携わった技術センター都市基盤技術研究部防災研究室火災安全チームの馬場重彰チームリーダーは「比較的低コストで施工できたり、廃石こうを再利用できたりとオリジナリティーのある部材。その点を生かして大成建設の木造を展開していきたい」と話している。

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