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三井住友建設/地盤挙動監視クラウドシステムを開発/斜面変動を常時見える化  [2021年3月16日3面]

クラウドシステムのイメージ

 三井住友建設は15日、土工事の広範囲な斜面の地盤挙動を監視するクラウドシステムを開発したと発表した。パソコンやスマホなどから常時確認が可能。リアルタイムに変状が検出できるなど、土工事の高度で合理的な安全管理を実現する。挙動データは地図に複数表示することで地山挙動の空間分布を可視化する。
 開発したシステム「GENESIS(ジェネシス)/FHQ(Field Head Quarters)」は、監視が必要な複数の場所に設置した自立型地盤挙動監視局が随時送信する計測情報(降雨量、地盤変位、地盤傾斜、地下水位、土壌水分量など)を、クラウドサーバーに集約しデータベース(DB)化する。データを評価・分析して地形図に挙動をリアルタイム表示。点ではなく面で地山の挙動を捉えることで、高度な施工管理を可能にする。
 一般的な地盤監視は計測点の挙動データを時系列で把握していた。ジェネシスは計測点情報の時系列表示に加え、挙動を地形図上に複数表示して地山挙動の空間分布を可視化する。
 地形図表示に加えて天気図などの作成で用いる「クリギング法」を採用。未計測点の挙動を平均法による評価から、局所的に特異な挙動を生かした評価が行えるようにし、危険範囲の特定が容易になった。
 自立型地盤挙動監視局「GENESIS/FPS」が随時送信する計測情報のDB化で、これまで困難だった地山全体の包括的で継続的なモニタリングも可能になった。
 今後は計測データを人工知能(AI)による変状予測の教師データとして蓄積し、予測精度の向上を目指す。安全性の確保と施工管理の効率化に向けてシステムを利活用し、粉じんや水質、騒音などの環境モニタリング項目も追加していく。

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