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世紀東急工業/コンクリ舗装向けひび割れ補修材を発売/東急建設と共同開発  [2021年3月17日3面]

補修方法のイメージ

 世紀東急工業は16日、東急建設と共同開発したコンクリート舗装向けのひび割れ補修材を発売した。水に近い極低粘度を実現したポリウレタン系補修材。圧力などを掛けなくてもひび割れ箇所の深部まで注入できる。短時間でひび割れ部の接着性や強度を回復し、コンクリート片の飛散防止やひび割れの拡大防止といった効果を発揮する。
 「CRACK REPAIR(クラックリペア)」を使った補修は、補修材の注入を妨げるひび割れ内の異物を除去した後、ひび割れ部に薬液を注入し表面を仕上げれば完了する。従来必要だったシール材設置の準備工は不要。施工の手間が大幅に削減できる。注入開始から道路開放までの時間は約1時間と非常に短い。
 ノズル付きスタティックミキサーと組み合わせる二液式シリンダーに詰めたカートリッジ方式で販売する。価格は1セット当たり600ミリリットルで2万4000円。今後は世紀東急工業が受注している維持工事で活用し、インフラ・アセット・マネジメントや空港などのコンセッション(公共施設等運営権)事業に活用する。物流施設建設の床材として使用するコンクリートの補修にも展開していく。
 クラックリペアの開発に伴い、注入前の事前処理方法として注入時に障害となるひび割れ内の詰まりを除去する手法も確立した。ひび割れ部分に専用装置を当て、振動させた上で内部に入り込んだ土や砂などといった異物を吸引して除去する。詰まりの解消でクラックリペアによる補修の効果が高まるという。従来の補修工法では、注入前の事前処理は通常は何もしないか、コンプレッサーで表面のごみなどを吹き飛ばす程度だった。
 従来のシーリング工法による補修では、ひび割れ表面部のシール作業にとどまるため、ひび割れが容易に拡大したり割れたコンクリート片が飛散したりなど、道路通行上の安全面に問題があった。クラックリペアはひび割れの深部まで注入できるため安全性が高まる。

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