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安藤ハザマら/多方向セメントスラリー攪拌工法を開発/噴射量増加で施工時間短縮  [2021年3月19日3面]

従来の水平方向2カ所に加えて、鉛直下向きに2カ所の吐出口を設けた

 安藤ハザマら6者は、機械攪拌(かくはん)式地盤改良工法の性能と施工スピードを高めた多方向スラリー揺動攪拌工法「WILL-m工法」を開発した。従来工法は攪拌翼から水平方向にセメントスラリーを噴射していた。新工法は鉛直下向きにも噴射できる多方向機構を搭載した。高圧力による噴射が可能になり1時間当たりの噴射量が1・5倍に増加。1立方メートル当たりの改良時間が約4割短縮できる。
 WILL-m工法は▽安藤ハザマ▽新日本グラウト工業(福岡市南区、原田軍治代表取締役)▽青山機工(東京都台東区、菊地保旨社長)▽トーメック(茨城県五霞町、宮忠男代表取締役会長)▽埼玉八栄工業(埼玉県本庄市、根岸良幸代表取締役)▽WILL工法協会(平田政之会長)-の6者で共同開発した。
 地盤にセメントスラリーを噴出しながら混合攪拌し、強固な地盤改良体を造成する。従来型のWILL工法は、セメントスラリーの吐出口が攪拌翼先端にあり水平方向2カ所で噴射していた。
 新工法は鉛直下向き方向に2カ所の噴射口を設置。従来に比べ10倍以上の圧力でセメントスラリーを地盤内に噴射できる。
 高圧噴射で性能が高まり施工時間が短縮できる。地盤の切削と攪拌能力を高め、原地盤が攪拌翼に付着するのを防ぐ。1分当たり240リットルだったスラリー噴射量は400リットルに増加。短時間で均質な改良体を造成できる。
 施工速度の向上で施工歩掛かりも改善する。一般的な粘性土地盤で改良土量約5000立方メートルを試験施工したところ、従来工法と比較して約20%のコスト低減効果を確認した。二酸化炭素(CO2)排出量も10%程度削減できるという。

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