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大成建設/重量床衝撃音低減技術を開発/グラスウールを十字状敷設、低コストで施工  [2021年3月22日3面]

床下空間にグラスウールを十字状に敷設することで、音の増幅を抑制する

 大成建設は、乾式二重床の重量床衝撃音を低減する技術を開発した。乾式二重床と床スラブの間の床下空間にグラスウールを十字状に敷設するだけで、重量床衝撃音遮断性能の等級が1ランクアップできる。グラスウールは安価に入手可能なため、従来の衝撃音対策と比較して低コストで施工できる。
 重量床衝撃音低減技術「T-SilentPlus」の開発に当たっては、床下空間で共鳴現象が起こり音が増幅していると解明した。特に空気が激しく振動する箇所に空気振動を抑制する通気抵抗材としてグラスウールを敷設。床下空間の共鳴抑制を確認した。
 1辺が3~4メートル程度の一般的な集合住宅の居室に適用する場合、居室の床下空間にグラスウールを十字状に敷設すると低減効果を発揮する。使用するグラスウールは少量で済み、施工に当たって特別な技術も不要なので簡単に設置できる。
 従来の工法では、床部材が共振して音を増幅しないよう、床部材を重量化していた。床の厚みが増すため床仕上げ高さが変わってしまっていた。開発した工法は床仕上げ高さが変わらないため、高さに応じた家具の調整などが不要になる。メーカーを問わず乾式二重床であれば適用できる。
 集合住宅などの床仕上げ材に使われる乾式二重床は、子供の飛び跳ねなどで発生する重量床衝撃音が増幅し、騒音問題となるケースがあった。重量床衝撃音の増幅は乾式二重床の部材振動による共振現象が原因と考えられていた。板材を重量化することで揺れを低減する対策が一般的だった。

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