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日特建設/高所吹き付け作業の省力化工法を開発/人力の3~5倍の施工可能に  [2021年3月26日3面]

実証実験の様子

 日特建設は、のり面高所のモルタル吹き付け工を省力化する新工法を開発した。汎用(はんよう)型のバックホウに独自開発したアタッチメントを装着。ポンプ圧送方式で材料の供給から吹き付け作業までを遠隔化する。直高17メートル以下で勾配約45度以上ののり面に適用可能。吹き付け作業の能力は人力施工の約3~5倍になるという。施工管理システムと連動している。2021年度からの現場適用を予定する。
 開発した「スロープセイバー工法」は、建設現場の生産性向上策i-Constructionを推進する一環で開発した。埼玉県内の岩盤斜面で実証実験を進めている。2段階で昇降可能なマストの先端に、左右スライド機能などを備えた振動式のノズルを設置。一般的なのり面の2段分の高さまで吹き付けられる。大容量のコンクリートポンプを使用しており、1時間当たり最大20立方メートル程度まで可能とみている。低所タイプも用意している。
 人力に比べて離れた距離から吹き付けを行えるため跳ね返りが減り、品質向上や材料ロス率の低減につながる。吹き付け厚さや吹き付け面積は、自動運転に用いられているセンサー技術「LiDAR(ライダー)」でリアルタイムに計測してヒートマップ形式で表示。施工管理の精度を高める。
 従来の人力作業に比べ50~80%の省人化や40~70%の工期短縮が可能という。「のり面での作業を大幅に減らして、危険作業から解放し改善することがコンセプト」(山田浩取締役兼専務執行役員技術開発本部長)。今後は施工情報の集中管理や計測データを踏まえた制御などを取り入れ、自動化を目指すとしている。

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