技術・商品
安藤ハザマら/木造建造物の軸部材を3Dモデルで仮組み/設計作業を効率化 [2021年3月31日3面]
安藤ハザマと3Dモデリング技術を手掛けるアールテック(浜松市東区、小杉隆司代表取締役)は、デジタルスキャンデータを木造の歴史的建造物の復元設計に有効活用する手法を開発した。木造建造物の軸組部材の3Dモデルを作製しBIMで仮組みすることで、補修範囲や各部材高さの決定などを可能にし、設計業務を効率化する。設計・施工BIMへの展開・活用を視野に入れており、文化財や歴史的建造物の保存復元などに貢献していく。
大正時代に建てられた実際の木造歴史的建造物を対象に有効性を確認した。アールテックが軸部材のスキャニングとモデリングを担当し、仮組みに必要な基準などを加えた3Dモデルを作製。安藤ハザマは、実際の軸部材の組み立てに必要な作業などを踏まえつつBIMで仮組みした。部材同士のねじれや干渉が無いよう微修正を繰り返した上で、2D設計図を基に作成した3D復元設計モデルと重ね合わせて、復元図の妥当性を検証した。
軸部材の3Dモデルを利用して柱材の補修前に仮想空間上で仮組みすることで、実部材の状況を的確に把握することが可能となる。数量漏れや設計変更などのリスクを減らし、関係者の業務負担の軽減にもつながる。
同手法を応用すれば、創建時を復元ポイントに設定する場合と、解体時の状態を踏まえて復元する場合との比較なども可能となるとみている。
大正時代に建てられた実際の木造歴史的建造物を対象に有効性を確認した。アールテックが軸部材のスキャニングとモデリングを担当し、仮組みに必要な基準などを加えた3Dモデルを作製。安藤ハザマは、実際の軸部材の組み立てに必要な作業などを踏まえつつBIMで仮組みした。部材同士のねじれや干渉が無いよう微修正を繰り返した上で、2D設計図を基に作成した3D復元設計モデルと重ね合わせて、復元図の妥当性を検証した。
軸部材の3Dモデルを利用して柱材の補修前に仮想空間上で仮組みすることで、実部材の状況を的確に把握することが可能となる。数量漏れや設計変更などのリスクを減らし、関係者の業務負担の軽減にもつながる。
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