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テクノ菱和、豊橋技術科学大学/プラズマ除菌水の生成技術開発/アルコール同等の効果  [2021年4月7日3面]

水にプラズマを照射しラジカルを生成する

プラズマ除菌水の効果検証=手洗いしていない手〈左〉とプラズマ除菌水に浸した手

 テクノ菱和と豊橋技術科学大学は、微生物などに対して効果がある「プラズマ除菌水」の生成技術を開発した。精製水などの純水にプラズマ(誘電体バリアー放電)を照射し、除菌能力のある水を作る。大腸菌などの一般細菌やカビなどの真菌に対して殺菌効果があり、アルコール除菌の代替品になる。薬品を一切使用しないため、安全性も確保できる。
 同技術は、水にプラズマを照射するだけで殺菌効果がある「ラジカル」を生成できる。生成した除菌水は弱酸性。一定時間でラジカルは減少し原水に戻るため必要な量だけを生成できる。薬品不使用で手荒れやアレルギーの心配もない。アルコール除菌が使用しづらいアルコール過敏症やアレルギー疾患を持つ人でも使用可能。新型コロナウイルスの流行で手洗いやアルコール消毒をする機会が増えたことによる手指の乾燥や荒れの防止にもつながる。普段使うアルコール除菌水と同等の効果がある。
 プラズマ除菌水を、空調システムに組み込むことで空調された室内空気の除菌や空調機内部の除菌用として利用可能。清掃用に使う場合はテーブル、手すり、ドアノブなどの除菌に効果を発揮する。何度使用しても手荒れの心配はないため手洗いにも向いている。消毒頻度の高い介護施設や老人ホームをターゲットに展開する予定だ。
 現在、利用用途に応じた機種を試作中。2号機3台を本社や支社に設置して、実際に運用して課題や改善点を洗い出していく。照射時間やタイミング、水温、水量などと除菌効果の最適化を行っていく。生成装置の小型化も視野に入れる。
 武石義人執行役員技術開発本部長兼技術開発研究所長は「薬品を一切使わず手荒れしないという安全面は最大の売りになる。22年3月までに実用化を目指す」と話す。

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