工事・計画

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静岡県/新県立中央図書館整備/プレ・デザイン手法で設計条件整理、支援業務公告  [2021年4月8日7面]

 静岡県は、JR東静岡駅周辺に計画している新県立中央図書館整備計画を策定した。施設の延べ床面積は約1万9600平方メートル、全体事業費は約180億円を想定。本年度に着手する設計では、県の要求内容をあらかじめ整理するプレ・デザインの手法を導入。設計者を選定する公募型プロポザールは要求水準を新たに設定し、募集要項や審査基準もゼロベースで見直す。
 県はこれらの業務を円滑に行うため「新県立図書館整備事業設計者選定等アドバイザリー業務委託」の公募型プロポーザル手続きを開始した。
 参加資格は、▽建設コンサルタントの建築一般、建築積算、機械積算、電気積算のすべての部門登録▽延べ5000平方メートル以上の公共施設の計画または設計段階のアドバイザリー業務(CM〈コンストラクションマネジメント〉、PM〈プロジェクトマネジメント〉など)の実績-など。参加意向申し出書と技術提案書を26日まで受け付ける。プレゼンテーションを経て5月上旬に結果を通知する。業務内容は▽事業概要の整理▽公募型プロポーザルの実施要項などの作成・公表支援▽設計候補者選定支援-など。履行期間は2022年3月31日まで。契約限度額は3000万円(税込み)。
 設計プロポーザルでは、設計者が少ない情報で作り上げる図面によって出来上がるパースが広く認知される。しかし、その後の打ち合わせで提案時に想定していた図面が変更になるケースが多く、コスト変動の要因となっていた。このため、プレ・デザインで設計条件を整えコスト変動のリスクを低減する。
 具体的には、諸室面積だけの条件で試設計した図面で運営シミュレーションを実施。その中で出てきた利用者サービスの向上策や問題点を洗い出し、図面を修正する。これを繰り返し、設計の条件を整える。数カ月かけて取りまとめ、今夏をめどに設計者を選定する公募型プロポーザルの手続きに入る予定。
 設計プロポーザルでは要求水準の設定、提案書類等の作成期間の確保、新たな審査過程を導入し、提示した条件を踏まえた上で創意工夫を凝らした提案を求める。パースによる提案は継続するが、提案を実現するための費用算出と根拠を提出する。
 工事発注については、現時点では総合評価一般競争入札を想定。入札不調も考えられるため、CMの導入などリスクを低減する手法も検討する。
 新県立中央図書館の建設予定地は、JR東静岡駅南口の県有地(静岡市駿河区東静岡2)。敷地面積は約2・4ヘクタール。延べ1万9600平方メートルのうち1万5100平方メートルは従来の図書館機能、4500平方メートルは新しいタイプの図書館機能として長時間利用を想定した食事ができるラウンジ空間、多目的ホール、読書を通じて交流できるカフェ空間などを整備する。26年度の完成を目指す。
 実施要領などは県ホームページに掲載。資料の提出、問い合わせ先は教育委員会教育課新図書館整備室(電話054・221・3676)。

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