論説・コラム

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回転窓/変わらない物の価値  [2021年4月9日1面]

 新型コロナウイルスの感染拡大を契機に業務の洗い出しを行ったと企業関係者に聞いた。ウェブ会議やテレワークの進展などを踏まえ、仕事の在り方を柔軟に見直す試みだ▼興味深いのは、恒例行事の扱い。顧客へのヒアリングで、想定以上に有意義に受け止められていたことが分かった。感染症対策への配慮が必要なため従来通りとはいかないものの、コロナ禍でも継続する判断に至ったそうだ▼民主党政権下で事業仕分けが盛んに叫ばれた時期があった。事業の総点検というと無駄を探してそぎ落とす方向へと傾きがち。必要性が薄い取り組みをやめるのは当然だが、先入観が強すぎると判断を誤る▼「やるべきことを考える時には、変わらない物を突き詰めることが大事」。人工知能(AI)関連企業のトップが話していた。続けなければいけないということは、企業にとって大きな軸であるということ。そこにこそ変革や新しい事業の大きなヒントがあると指摘する▼コロナ禍はさまざまな事業運営に影響を与えつつある。経営が厳しくなる局面もあるかもしれない。そういう時も本質的な価値は見失わずにいてほしい。

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