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大林組、内外テクノス/内装用不燃木質建材を発売/シート加工で製造工程短縮  [2021年4月9日3面]

アルファティンバー製作イメージ

 大林組は、グループ会社の内外テクノス(東京都新宿区、矢納正人社長)と共同開発した内装用不燃木質建材「アルファティンバー」の販売を始めた。基材(スギ材)に特殊なアルミ箔(はく)複合シートを貼るだけで、不燃木材として使える。難燃剤を注入し長期間の乾燥が必要だった従来方法に比べ、製造期間を半分以下に短縮。施工コストは同等程度に抑えた。
 アルファティンバーは、難燃剤が表面に溶け出し木材表面を白く汚す「白華現象」が起きず、美観を長期間保てる。従来は難燃剤を含浸できる針葉樹(スギ、ヒノキなど)に限定され、デザインが画一的になる課題もあった。アルファティンバーは人気が高い広葉樹の天然木シート(ツキ板)を重ねることができ、材料表面の選択肢が増えた。
 難燃剤を使った不燃加工では乾燥期間が長く、製造に2~3カ月必要だった。特殊なシートを貼るだけで乾燥含む複雑な工程が不要になり2~3週間で製造できる。乾燥に伴う電力消費も削減する。解体時にシートを剥がせば木材のリサイクルが可能。森林資源の循環利用にも貢献する。
 販売と施工は内外テクノスが担当。非住宅系施設をターゲットに据える。両社はデザイン性と防火性能を備えたアルファティンバーの普及を通じ、木質空間の創出とSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献していく考えだ。

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