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大成建設/土壌水分を高速吸収する薬剤開発/廃棄物に付着した土壌を効率除去  [2021年4月14日3面]

除染土壌と一緒に設備に投入すれば、短時間で吸水効果を発揮する

 大成建設は、廃棄物に付着した土壌が短時間で除去できる薬剤を開発した。薬剤が土壌の水分を吸収し廃棄物から剥がれやすくなる。廃棄物と土壌の分別処理を効率化。福島県の中間貯蔵施設で除去土壌の分別に適用した。今後は自然災害などで発生した災害廃棄物と付着粘性土の分別に提案していく。
 開発した分別促進材「T-クイック土(ド)ライ」は、吸水性ポリマーが主材の粉状薬剤。中間貯蔵施設の処理工程のうち、破袋設備に除染土壌と一緒に投入する。破袋機からふるい機に移動するまでの3分程度で吸水効果を発揮。廃棄物に付着した粘性土を砂状に改質する。混合設備の刃に付着した土壌の水分も吸収するため、設備の混合性能が維持できる。
 従来の土壌改質では粒径500マイクロメートル程度の吸水性ポリマーを使っていた。開発した薬剤は75~150マイクロメートル程度の細かい材料を採用。従来よりも粒径を小さくすることで効率的に土壌と混ざり吸水速度が高まる。薬剤は炭酸カルシウムを含み、改質後の土壌から有毒ガスや重金属などが溶出するのを抑制する。環境負荷の軽減にも配慮した。
 中間貯蔵施設では除染土壌を袋に詰めた状態で破袋機に投入し、1次、2次分別設備を経て土壌と草木類などの廃棄物に分別する。分別した土壌と廃棄物は別の施設で処理している。除染土壌の含水量が多いと分別後も廃棄物に付着した土壌が取れず、処理効率が低下していた。

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