企業・経営

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

五洋建設/ベルギーのデメ社と合弁設立へ/日本での洋上風力建設市場で協働  [2021年4月15日3面]

 五洋建設は、洋上風力建設分野で豊富な実績を持つベルギーのデメオフショアホールディングス(デメ社)と合弁会社を設立することで合意した。風車の大型化などを受け、新会社を通じてデメ社が保有する中規模のSEP(自己昇降式作業台)船を1600トンつりに改造。2025年春にも日本船籍化し、国内の洋上風力発電事業の市場拡大に対応していく。
 両社は日本の洋上風力建設分野で協働する覚書を昨年3月に交わし、技術交流を進めてきた。新会社は6月までに設立する。出資比率は五洋建設が51%、デメ社が49%。五洋建設から社長を迎え、当面は東京都文京区の同社本社に新会社の機能を置く。
 欧州で洋上風車の豊富な据え付け実績を持つデメ社はSEP船を7隻保有。新会社では800~900トンつりのSEP船を1600トンつりに改造し日本船籍化する。既に設計作業に入っている。五洋建設は800トンつりのSEP船を保有。鹿島、寄神建設と建造中の1600トンつりのSEP船を合わせて3隻保有することになる。
 五洋建設の大下哲則専務執行役員土木部門洋上風力事業本部長は「現時点では主に五洋建設が建設事業を受注し、新会社が下請で工事を行うスキームを想定している」と話す。
 国内ではカーボンニュートラル実現に向け、洋上風力分野で30年に10ギガワット、40年には30~45ギガワットの案件形成を目指す政府目標を設定。一般海域の促進区域で事業者選定手続きも始まっている。五洋建設は国内の厳しい気象・海象条件下で培った海洋土木の施工経験や技術を核に、先行する欧州での事業実績が豊富なデメ社と協働しながら、洋上風力発電の市場拡大に貢献していく考えだ。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。