デジタルで建設をDXする

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デジタルで建設をDXする・12/樋口一希/建設DX関連の新刊2冊  [2021年4月15日]

 建設DX関連の新刊2冊を紹介する。

 □広く普及が進行した施工BIMの最新状況をワークフローによる作業手順中心に詳しく紹介□

 日本建設業連合会(日建連)は、『施工BIMのスタイル 施工段階におけるBIMのワークフローに関する手引き2020』の頒布を開始した。
 同書は、「はじめに」「0章総則」「1章BIMの動向」「2章施工BIMの基本的な考え方」「3章施工BIMの目的別ワークフロー」「4章目的別ワークフローのモデルケース」「5章参考資料」から構成されている。
 「0章総則」では、BIM専門部会が設置された2010年から20年までの取り組み内容と29年までの取り組みに関する方向性を年表としてまとめた「2.BIM専門部会の活動から見る施工BIMのロードマップ」が注目できる。近未来的な予測としては、20~24年期には施工BIMの標準化・データ連携が進み、設計・施工・維持管理でのデータ活用が始まるとしており、25~29年期には施工BIMの製造・工事管理適用によって建設業における生産性が2割向上するとしている。
 「2章施工BIMの基本的な考え方」では、「8.施工BIMの作業工程」で重要な示唆が行われている。同項の「5.施工BIMの進め方」は、〈1〉施工BIMの作業工程〈2〉工事工程と作業工程〈3〉事前準備〈4〉キックオフ会議-から構成されており、それらを実現するためには、事前準備でBIM担当者を決め、キックオフ会議で関係者にBIM使用目的を周知し、調整会議では工事工程に沿ってモデルの進捗(しんちょく)を確認する必要があるとしている。
 「3章施工BIMの目的別ワークフロー」の「4.製作図BIM」では、製作図作成のために鉄骨専用BIMソフトを活用してBIMモデル合意を実施する場合のワークフローを紹介している。
 「4章目的別ワークフローのモデルケース」の「10.BIMモデル合意×設計施工分離〈2〉」では、近年、事例が増えている木材を使った建築物の施工データにBIMを活用し、自動加工機と連携することにより省力化と手戻り削減を実現した事例を紹介している。

 □ユーザーから大きな反響のあった16年刊行「SketchUp ベストテクニック100」を増補改訂□

 山形雄次郎+スケッチアップ・ユーザーグループ著で『SketcUp ベストテクニック120』がX-Knowledge(エクスナレッジ)から刊行された。
 SketchUpの基本操作を習得したユーザーを対象に、より効率的な操作方法やモデリングの自由度を高める拡張機能、初中級者が遭遇するさまざまな疑問に答えるようなテクニックを厳選して紹介している。建築的な3次元モデルをいかに構築するかのテクニックが網羅された「chapter1 基本操作・表示・設定」「chapter2 モデルの作成」「chapter3 モデルの表現」「chapter4 実践テクニック」「chapter5 便利な拡張機能」から構成されている。
 SketcUpは、直感的な操作性により習得が容易で、無償版も用意されていることから、建築のみならず教育分野をはじめとして広く普及しているパソコン用の3次元モデリング・ソフトウエアだ。20年現在、プロフェッショナル向けの「SketchUp Pro」、DIYやメーカー向けの「SketchUp Shop」、無償の「SketchUp Free」という三つの版が提供されている。
 同書はSketchUp Pro 2021対応として執筆されており、最新版へのバージョンアップに対応して「SketchUp ベストテクニック100」から明示項目も120へと増やしている。
 「TechniqueNO.109」の「拡張機能(Extension)」では、海外などを含めて公開されている拡張機能(Extension)をインストールすることでSketchUp本体だけではできなかった操作を実行できる事例を紹介している。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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