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水機構/川上ダム堤体コンクリ打設完了/19カ月で45万立米投入、施工は大林組JV  [2021年4月21日10面]

バケットから4・5立方メートルのコンクリートを投入し、締め固め作業を完了

打設を完了した川上ダム全景

津久井所長

 水資源機構が淀川水系の木津川支流で建設を進めている川上ダム(三重県伊賀市)の堤体コンクリートの打設が20日、完了した。2019年9月に打設を開始し、約19カ月をかけて45万立方メートルのコンクリートを打った。今後はダム堤頂部の整備や管理設備などの工事を進め、今秋以降の試験湛水を予定。23年3月の完成を目指す。本体工事の施工は大林組・佐藤工業・日本国土開発JV(上高克弘所長)が担当。
 打設完了式には水資源機構や施工JVの関係者ら約60人が出席。水資源機構川上ダム建設所の津久井正明所長は「水没地域や周辺地域の関係者、関係自治体のおかげでコンクリート打設を完了できた。今後は管理棟やダムの放流を知らせる警報設備、操作設備などの整備を進め、安全で確実な試験湛水を迎えたい」と話した。
 タワークレーンで4・5立方メートルのコンクリートを積んだバケットを堤頂部まで移動させると、大林組JVの小俣光弘監理技術者の合図で投入を開始。すぐに3メートル四方の穴がコンクリートで埋まり、締め固め作業を終えると、万歳三唱で喜び合った。
 最後に大林組大阪本店土木事業部の山浦克仁統括部長が「引き続き安全と品質の確保を重要視し、工程が円滑に進むよう職員一同気を引き締めて工事を進めていく」と力強く決意を語った。
 今回の工事では打設作業の効率化を図るため、コンクリートの運搬システムを新たに開発。人工知能(AI)による自動運搬を実現したほか、締め固め機械の自動化やプレキャスト部材などを採用し、約19カ月の短期間でコンクリートの打設を終えた。
 川上ダムは洪水調節や利水、河川の正常な機能維持を目的に淀川水系の木津川支川前深瀬川に計画し、1981年に実施計画調査を始めた。形式は重力式コンクリートダム。堤高は84メートル、堤頂は282メートル。総貯水容量は約3100万立方メートル。総事業費は1180億円を見込む。
 ダム本体の建設は付け替え県道や転流工となる仮排水トンネルが完成後、18年9月にスタート。基礎掘削を経て、19年7月に減勢工コンクリートの打設、同年9月に堤体コンクリートの打設を始めた。

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