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オリエンタル白石/ニューマチックケーソン研修施設を開設/完全無人化へ技術開発も  [2021年4月27日3面]

施設全景

ケーソン内部

 オリエンタル白石は、ニューマチックケーソン工法に関連する技術の研修・開発拠点を茨城県つくば市のつくば機材センターに建設した。実機を使いニューマチックケーソン内での掘削作業や遠隔操縦、機材の組み立て・解体などが研修できる。最大6台のケーソン用ショベルが据え付け可能。将来的な完全無人化に向け技術開発にも取り組む。同工法に特化した研修・開発施設は国内初で、世界的にも例がないという。
 面積約220平方メートル(約16メートル×約14メートル)の広さのケーソンに、天井走行ショベルや土砂搬出用シャフト、人が行き来するマンロック、資機材や土砂を搬出するマテリアルロックなどを設置した。下面には土砂を敷き詰めており、模擬的に掘削作業ができる。
 現在は天井走行ショベルを2台設置。1台は遠隔操縦に加えて解体も遠隔から実施できる。現場確認用カメラや連絡用通信機器、酸素濃度の計測機器など実作業状態に設備を備えた。
 ニューマチックケーソン工法を巡っては圧気作業を減らすため、遠隔操作による無人化施工が標準になっている。技能者が直接機械に触れる機会が減り、既存技術の維持・向上が課題となっていた。社員研修や特別教育に用いるほか、協力会社の研修も実施する。
 「(同施設は)中核的な経営インフラの一つ」(橋本幸彦取締役兼執行役員管理本部長経営企画担当)との認識で、機械・設備の改良や新規設備の開発にも活用する。遊津一八取締役兼執行役員土木事業本部長は「新技術を取り込み、完全無人化を目指す」と話す。
 設備投資額は約1億円。同社はOSJBホールディングス(HD)を吸収合併し、1日にグループを再編した。OSJBHDの中期経営計画を継続。2020年度から5カ年で、生産能力向上やM&A(企業合併・買収)、技術開発などに200億円を投資する予定となっている。大規模更新や橋梁上下部などのインフラ、建築分野と幅広く対象にしており、今回の施設もその一環となる。

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