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大成建設ら/山岳トンネルの支保工建て込みを機械化/オペレーター1人で作業可能に  [2021年5月13日3面]

エレクターのオペレーターは、モニタリングカメラを通じて連結部分を確認できる

 大成建設とアクティオは、山岳トンネル工事で鋼製支保工の建て込み作業を機械化する工法を開発した。これまで手作業だった支保工の連結作業が、オペレーターによる支保工把持装置(エレクター)の操作だけで可能になる。エレクターの操作室は切羽から10メートルほど離れている。切羽直下での作業を機械化することで安全性が高まる。作業に必要な人員も従来の5人をオペレーター1人に減らせる。
 開発した「T-支保工クイックセッター」では、エレクターにモニタリングカメラとラインレーザーを組み合わせた。エレクターのオペレーターは、支保工の連結部分を撮影したモニタリングカメラの映像を確認することで、エレクターの操作だけで天端継ぎ手板を締結できる。人力による継ぎ手版の位置調整が不要になる。トンネル横断方向にはラインレーザーを照射することで建て込み位置を見える化。これによりレーザーをガイドにして正確な位置に支保工を設置できる。
 さらにバネを組み込んだ爪構造のワンタッチ式継ぎ手ボルトを使うことで、支保工の連結作業をより容易にした。ワンタッチ式継ぎ手ボルト、ラインレーザー、モニタリングカメラは既存エレクター搭載機器の種類に関係なく後付けが可能で幅広い現場に導入できる。
 実証実験を行ったところ、施工時間は30%、人員は80%削減できることを確認した。
 現状の支保工の建て込みでは、両端の建て込み位置の調整や、天端での支保工の連結を作業員が手作業で行っている。支保工の建て込みは切羽近傍で行うため、切羽から土や岩が崩れ落ちる肌落ちに作業員が巻き込まれる危険性があった。

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