デジタルで建設をDXする

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デジタルで建設をDXする・15/樋口一希/3D地図データ提供サービスに新機能  [2021年5月13日]

マテリアル設定イメージ

 ゼンリンは、3D地図データをオンラインで提供する「ゼンリン 3D地図データオンライン提供サービス」で建設業界におけるBIM/CIMの業務効率化を支援する三つの新機能の提供を開始した。

 □景観シミュレーションの人件費や作業時間を抑制、設計意図が伝わるプレゼンテーション実現□

 建設業では業務の効率化を目的としてBIM/CIMの導入が進みつつあるが、BIM/CIMのもう一つの使用目的としてプレゼンテーションへの援用が挙げられる。
 建築物にとって周辺環境との調和は重要視されており、景観シミュレーションは必須となっている。ゼンリン3D地図データを活用することで、景観シミュレーションにまつわる人件費や作業時間を抑えつつ、建築物の設計意図が伝わるプレゼンテーションが実現する。
 大型プロジェクトでは、コンペティション時のプレゼンテーション、その後の周辺住民とのコミュニケーションなどに効果を発揮する。再開発やマンション建設などでは、周辺住民、入居者への訴求効果の醸成、山域や港湾では周辺環境への影響の把握と説明に有効だ。建築プロジェクトにおけるさまざまなプレゼンテーション場面で活用できるデータとなっている。

 □三つの新機能(航空写真貼付機能、オブジェクト編集機能、マテリアル編集機能)提供□

 今回追加された三つの新機能を用いることによって、これまで特定のソフトや専門知識が必要で手間がかかっていたBIM/CIMのモデル編集作業をサービス上で簡単に設定できるようになり、さらなる業務効率の向上が実現する。
 航空写真貼付機能は、国土地理院の航空写真やユーザーが保有する航空写真を地表面に貼り付けた状態で3D地図データをダウンロードできる。航空写真と3D地図データ同士の位置合わせ作業等をせずに、よりリアルなモデルを表現することが可能となっている。
 オブジェクト編集機能は、簡単な設定によって建設予定地にある既存の構造物を削除でき、建物・道路・樹木等の必要なオブジェクトをダウンロード可能だ。プレゼン資料の作成や設計業務の効率化に役立つ。
 マテリアル編集機能は、建物・道路・水域・敷地などのレイヤー種別ごとに3Dモデルのマテリアル(※)を編集できる。サービス上でサンプルモデルを見ながらマテリアル色を変更できるのに加えてユーザー保有のテクスチャ画像を貼り付けることによる視覚効果の変更も可能だ。これによってデータダウンロード後の編集作業の省力化を実現する。
 ※3Dモデルのマテリアル=オブジェクトの表面色やテクスチャを指している。

 □ソフトや用途に沿った最適仕様で3D地図データを提供する法人向けオンラインサービス□

 「ゼンリン 3D地図データオンライン提供サービス」は、利用ソフトや用途に沿った最適な仕様で3D地図データを提供する法人向けのオンラインサービスとなっている。必要な時に必要なデータだけをスピーディーにダウンロードすることが可能で業務効率化や人件費削減を支援している。
 《3D地図データの種類》
 ▽3D都市モデルデータ=ゼンリンの地図情報を基盤に現実の街を忠実に3Dモデル化(国内21都市を整備)
 ▽広域3次元モデルデータ=全国の詳細な地図情報から簡易モデルの広域3Dデータを提供(全国対応)
 ▽DXF(2D/3D)データ=CADを含む各種BIM/CIMソフトで3D、2D、DXF形式の詳細地図を利用可能(全国対応)
 「ゼンリン 3D地図データオンライン提供サービス」のホームページから3D地図データ無料試用版を申し込むことができる。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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