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清水建設/北陸支店新社屋を公開/最先端の環境技術やハイブリッド耐火木鋼梁導入  [2021年5月14日3面]

2階オフィス空間

 清水建設は13日、金沢市に建設した北陸支店の新社屋を報道関係者に公開した。地域最高レベルの環境性能を備え、中規模オフィスで北陸初のZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証を取得した。金沢の伝統的な建築様式を現代の技術で再現。内外装の意匠や新時代の働き方に対応したオフィスレイアウトが目を引く。17日に業務を開始する。
 新社屋の所在地は玉川町5。建物はRC・S造地下1階地上3階建て延べ約4224平方メートルの規模。旧社屋を取り壊し、2020年4月に着工した。外装はコンクリート打ち放しの壁と柱、庇(ひさし)、ガラス、ルーバーで構成。東西面のルーバーは金沢の伝統的な街並みに見られる「木虫籠(きむすこ)」を現代の技術で再現した。
 多くの省エネ・創エネ技術の中でも、画期的なのは建物付帯型水素エネルギー利用システム「HydroQ-BIC」。変動の多い太陽光発電エネルギーを水素に変換して貯蔵し、電力需要に応じて水素を放出・発電する最先端の制御システムで、同社がオフィスビルに採用したのは初めて。
 オフィス空間には新社屋建設のために開発したハイブリッド耐火木鋼梁「シミズハイウッドビーム」を導入した。石川県産の能登ヒバを使った集成材と鉄骨を一体化した木質構造部材を組み合わせ、金沢の伝統的な建築様式である「格天井」を再現。スパンが25メートルを超える大空間を築いた。大空間に覆われたオフィスは多様なワークエリアが混在、創造的で柔軟な働き方ができる。
 完成に当たり齋藤武文執行役員支店長は「環境技術のショールームとして活用し、技術開発を促進することで、SDGs(持続可能な開発)の取り組みを加速させたい」と話した。

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