デジタルで建設をDXする

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デジタルで建設をDXする・16/樋口一希/3Dの間取りデータを自動作成  [2021年5月20日]

プリンス バケーション クラブの三養荘の客室(乙女)の3D間取りとパノラマウオークスルー画像

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、プリンスホテルが運営する会員制リゾートホテル「プリンス バケーション クラブ」に対して360度パノラマカメラの画像データから3Dの間取りデータを自動生成するクラウドサービス「vrTours3D(ブイアールツアーズスリーディー)」(VividWorks Ltd.)(※)の提供を開始した。
 ※「vrTours3D」の開発はShanghai Yiwo Information Technology社による。
 ◇プリンス バケーション クラブ 3DのWebサイト=https://www.princevacationclub.com/3d/

 □各客室の画像をAIが解析して2Dや3Dの間取りデータを自動作成するクラウドサービス□

 プリンス バケーション クラブが導入したvrTours3Dは、市販されている360度パノラマカメラで撮影した各客室の画像をAIが解析し、2Dや3Dの間取りデータを自動的に作成するクラウドサービスだ。施設の全体像、各客室の内装や窓から見える景色、室内の器具などを3DやパノラマVR(Virtual Reality)を使って表現でき、「プリンス バケーション クラブ」の3施設を紹介するWebサイト上で、パノラマウオークスルー画像にvrTours3Dを使用し施設の魅力を伝えている。
 CTCは2015年からVividWorks社製品の取り扱いを開始しており、長年のCADや画像処理関連の製品の提供実績に基づき、VR関連製品を活用したサービスや関連システムの構築、CGコンテンツの作成支援、コンサルティングサービスを提供している。vrTours3Dの導入前のコンサルティングや各施設の3D化に向けた撮影支援も行う。
 VividWorksは、本社はフィンランドのオウル市にあり、06年に設立され、欧米、アジア市場を中心にグローバルで事業展開している。3DデータからCGツールを用いて製品や建物などを可視化するサービス「VividPlatform」を開発、世界の大手家具・インテリア企業を中心とした豊富な販売実績があり、建設資材、不動産や自動車などの企業に向けてサービスを展開している。

 □住宅・不動産業界で3Dでの配置レイアウトシミュレーションなどに効果的なVividPlatform□

 以前からCTCが提供しているビジュアルCPQ(※)プラットフォーム「VividPlatform」は、フォトリアルVRを用いたデジタルマーケティング環境を構築する。
 ※CPQ=Configure、Price、Quoteの頭文字をとったもの。顧客が要求する製品仕様から効率的に見積もりを作成するための機能を意味する。
 VividPlatformは、一つのプラットフォームでさまざまなニーズに対応することができ、最大限の投資対効果を得ることが可能で、顧客の意思決定を早め、提案資料作成の時間を短縮し営業効率を高める。クラウド上の一つのプラットフォームからWebブラウザ、iPad、ハイパフォーマンスPCなど利用シーンに応じてさまざまなデバイスで利用できる点に優位性を有している。
 具体的に住宅・不動産業界では、顧客に向けて間取りを簡単作成し、3Dシーンでの配置レイアウトシミュレーションなどに用いられている。家具インテリア・住設機器業界では、オンライン環境での3D配置・組み立てシミュレーション、製品構成情報の自動出力、見積もりのリアルタイム作成などで威力を発揮している。
 LIXILのショールームでは、顧客の選んだキッチンを顧客が希望する間取り上で再現して、設置イメージを事前に確認してもらうなど製品選びの支援に用いられている。
 K-engineリフォームアクセルは、リフォーム時の見積もり作業と3Dプレゼン環境をクラウドサービスで提供。多くの住設機器のリアルコンテンツと価格情報をiPadやWebブラウザ上でリアルタイムにシミュレーションすることができる。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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