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長大らSPC/山梨県南部町のバイオマス発電所が完成/6月から商業運転  [2021年5月24日3面]

バイオマスガス化炉の外観

永冶社長(中央)ら関係者がテープカットを行った

 長大ら3社で構成する特別目的会社(SPC)の「南部町バイオマスエナジー」(東京都中央区、飯干貴久代表取締役)が、山梨県南部町に整備するバイオマス発電所が完成した。同町の間伐材を木質チップに加工して利用。最大出力約760キロワットを生み出す。6月中に商業運転を開始し、固定価格買い取り制度を利用して売電する。事業収益は年間2億円を見込み、事業期間は20年間を想定する。
 バイオマス発電所の所在地は、南部町大和459の1。アルカディア南部総合公園スポーツセンターに隣接し、敷地面積は1999平方メートル。建屋はS造2階建て延べ667平方メートルの規模。木質チップをガス化炉で蒸し焼きし、可燃性ガスを発生させる。ろ過したガスをガスエンジンに送り、発電する仕組みだ。
 ガス化炉はマレーシアに拠点を置くプラントメーカーのリニューアブルプラスが製造する「ブルーフレーム」を採用。従来のタービン式より、発電効率が約3割高いという。ガスエンジンの排熱は隣接する温水プールや木質チップの乾燥に有効利用する。熱量は約2000キロワットを見込む。プラントの据え付けはオーテックが担った。
 21日に現地で竣工式を開いた。事業者を代表して長大の永冶泰司社長は「カーボンニュートラルの取り組みが求められる中、このタイミングで完成にこぎ着けた。当社が重点的に取り組んでいる地域活性にもつながる」とあいさつした。来賓の佐野和広南部町長は「少子高齢化の影響で進行していた森林荒廃に効果的な施設」と述べた。
 南部町バイオマスエナジーの出資比率は長大が51%。残りを日本トランクバスター(東京都中央区、加持智弘代表取締役)と南部グリーンエナジー(南部町、樋口真之社長)の2社が出資する。売電先は東京電力パワーグリッドで、年間約2億円の事業収益を得る見通しだ。

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