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大阪府、南海電鉄ら/南海本線上り羽衣~高石駅間/3・1キロ高架化が完了  [2021年5月25日10面]

関係者によるテープカット(5月22日午前5時過ぎ、高石駅で)

遮断機が撤去された高石駅近くの踏切

 大阪府と高石市、南海電気鉄道が1997年7月から進める南海本線・高師浜線(高石市)連続立体交差化事業で、本線上り線(難波方面行き)の高架化工事が完了し、22日の始発列車から運行を開始した。2016年5月には下り線(関西空港・和歌山市方面行き)を高架に切り替えており、引き続き高師浜線の高架化工事を進め、約3年後の完成を目指す。上下線の高架化で踏切13カ所がなくなり、交通渋滞や事故の発生が解消される。
 出発式は高石駅上り線ホームで行われ、大阪府の谷口友英都市整備部長、高石市の阪口伸六市長、南海電鉄の梶谷知志鉄道営業本部長らが出席。午前5時に始発列車が到着すると、テープカットを行い、泉大津駅の新井清晋駅長の合図で同2分に出発した。
 高架化したのは、南海本線羽衣駅北側から高石駅南側までの約3・1キロ。09年11月に仮上り線、11年5月に仮下り線への切り替えが完了し、高架本体工事を進めていた。羽衣駅と高石駅が高架駅になった。今後は仮線や仮駅舎、踏切の撤去、両駅の外装工事などが行われる。
 高師浜線は全長1・5キロのうち、羽衣駅から伽羅橋(きゃらばし)駅までの約1・0キロを高架化する。工事期間中の約3年は踏切の除却と工事の早期進捗(しんちょく)を目的に列車の運行を取りやめ、代行バスを運行する。
 高架化工事は5カ工区に分け、1工区を錢高組・清水建設・淺沼組・熊谷組JV、2工区を大成建設・南海辰村建設・竹中土木JV、3工区を鹿島・奥村組・三井住友建設・フジタJV、4工区を大林組・西松建設・鴻池組・鉄建建設JV、5工区を前田建設・南海辰村建設JVが担当する。
 阪口市長は「これほどうれしい日はない。市民をはじめ、国、大阪府、南海電鉄、設計会社、施工会社など多くの人の努力があったからだ。今後は南海電鉄と一緒に鉄道を利用した沿線の活性化や高架下利用を考えたい」と話した。
 同日午後には高石駅前の市民文化会館(アプラたかいし)で「ウィズ・ポストコロナ~大阪・関西万博 新たな時代の地方都市のありかた」をテーマに高架化完成記念シンポジウムが行われ、大阪府立大学研究推進機構の橋爪伸也特別教授や富山市の三浦良平副市長、阪口市長らが意見を交わした。

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