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国交省/中層以上の官庁施設、部材単位で木造化/導入手法検討へ調査業務委託  [2021年5月25日1面]

 国土交通省は中層以上の官庁施設を対象に、耐力壁などの部材単位で木造化を実現する「木質ハイブリッド構造」の導入手法を検討する。2021年度から2カ年で建築・構造の試設計を行い、構造計画やコストに関する課題を検証。22年度末にも設計基準をまとめる。純木造では費用がかさむ中層以上の建築物を対象に部材単位での木造化を推進。公共発注でも活用しやすい木造化の在り方を探る。
 国交省官房官庁営繕部は、木造化に向けた今後の方向性を▽純木造▽床のRC化▽最上階などの立面混構造▽平面混構造▽部材単位の木質ハイブリッド-の5タイプに分類して示した。純木造は軸組構法とCLT(直交集成板)パネル工法で17、18年度に試設計を実施。コストや床剛性の確保で課題があった。
 21年度は5タイプのうち2タイプで試設計に着手する。木質ハイブリッド構造は、設置する壁の量に応じてコスト調整が可能なCLT耐力壁の整備手法を検討。施工の合理化を目的として、間仕切り壁を下地・仕上げ兼用のCLTに置き換える手法も詳細を詰める。
 実績の少ない屋根だけの木造化は、RC造の屋根をCLTとすることを検討。渡り廊下や駐輪場など開放型の付属屋は、風雨による柱などの劣化対策に配慮した上でCLTパネルなどを用いた混構造モデルを作り上げる。
 同部は「令和3年度官庁施設における木質ハイブリッド等を用いた多様な木造化の整備手法等に関する調査検討業務」の委託先を決める簡易公募型プロポーザルの手続きを24日に開始。参加申請を6月3日まで受け付ける。技術提案書の提出期限は7月2日。建築関係建設コンサルタント業務の資格を持つ単体かJVが参加できる。
 調査検討業務では木質ハイブリッド構造の導入手法の確立に向けた試設計を実施。RC造と同等程度の建築コストを目安に、机上での建築・構造設計を行う。履行期間は22年3月18日まで。

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