デジタルで建設をDXする

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デジタルで建設をDXする・17/樋口一希/PhotoructionBIM提供開始  [2021年5月27日]

Photoruction BIMの運用シーン

 フォトラクション(東京都中央区築地)は、建築・土木の生産支援クラウドサービス「Photoruction」にBIMのファイル形式を扱うことのできる「Photoruction BIM」を搭載し、提供を開始した。

 □Revit・Sketch Upなどの3次元ファイルの閲覧機能と設計支援機能+写真管理などと連携□

 「Photoruction BIM」を使用することでインターネット環境があれば特別なソフトウエアの導入なしにWeb、モバイルアプリでBIMモデルの閲覧ができる。具体的には、BIMソフト「Revit」や3次元デザインソフト「Sketch Up」などの代表的な3次元ファイルの閲覧機能に加えて設計支援機能や写真管理、工程管理など既存機能との連携を可能とし、設計から施工に至るまで管理できる統合型ソリューション環境を実現する。
 プロパティブラウザでは、設定したオブジェクト情報を表示させて部材情報を現場で確認でき、モデルブラウザでは、レイヤごとにモデルを表示することが可能となっている。
 ウオークスルーを用いることで、建物内部を実際に歩行しているように表示でき、天井裏やシャフト内など細部まで確認することもできるので、顧客との設計打ち合わせ時にイメージの共有が容易となる。建物を任意の場所で切る断面表示も利用でき、計測機能では長さや角度の計測も可能だ。分解モデルでは、オブジェクトを分解することができるので納まりを確認し施工手順を検討できる。
 Photoructionのオプション機能となるので、初期費用不要でユーザー数無制限の月額料金のみで利用できる。また、年間のBIMモデルのアップロード数に応じた従量課金を採用しているため、規模に応じた幅広い建設プロジェクトで活用できる価格構成となっている。

 □建設業向け生産支援クラウドサービスとしてゼネコン・専門工事会社の工事現場で運用□

 Photoructionは、生産性と品質向上を目的とした建設業向け生産支援クラウドサービスとなっている。現在、ゼネコンの工事現場をはじめ、専門工事会社、設計事務所など8万件以上の工事現場で採用されている。
 建設業界では、現場業務や報告書作成がいまだに紙を中心に行われており、非効率な業務が多いという課題があった。Photoructionはデータ整理や資料作成など、煩雑になりがちな業務を効率化し、業務時間の削減や生産性の向上を実現する。
 実装した機能も工事写真の管理から始まり、図面管理やネットワーク工程表の作成、書類作成、タスク管理、仕上げ検査、配筋検査などと幅広く、建築施工におけるトータルソリューションとして発展してきた。
 従来、Photoructionが提供する機能と蓄積するデータは施工フェーズのものが中心だったが、一方で建設生産のバリューチェーンでは工程上流の設計段階で施工の課題を解決するフロントローディングの考え方が広まっている。それらの背景を受けてPhotoructionではBIMビューワーを搭載、設計フェーズでの活用だけではなく、設計と施工の橋渡しになる機能を装備することで建物の品質向上に貢献し、大幅な生産性向上を実現することとなった。

 □Photoructionを利用した水道管工事施工管理システム「Photoruction water」の販売も開始□

 関連してフォトラクション、栗本鉄工所(大阪市)、ミライト・テクノロジーズ(同)は、Photoructionを利用した水道管工事施工管理システム「Photoruction water」の販売も開始した。「Photoruction water」は、現場にいながら端末上で布設する鉄管を選び、継ぎ手チェックを実施し入力した記録が帳票へ連動するため、従来 現場作業後の夜間や休日に行っていた書類作成の効率化を図ることができる。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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