工事・計画

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

千葉県/千葉港埠頭再編事業に本格着手/補正予算に関連費用2億円計上  [2021年6月4日5面]

千葉港埠頭再編事業完了後のイメージ(千葉県提供)

 千葉県は、千葉港千葉中央地区の埠頭再編事業に本格着手する。手狭な貨物ヤードや岸壁の延長不足といった課題に対応するため、千葉中央埠頭と出洲埠頭間の海面約27ヘクタールを埋め立てて背後用地を増やす。出洲、千葉中央両埠頭でも岸壁を再整備。港内の静穏性を高めるため防波堤も新設する。6月補正予算案に新規事業として第1期埋め立て分の詳細設計費や調査費など約2億円を計上。事業化済みの国直轄分と合わせ着工準備を加速する。
 6月補正予算案は港湾整備事業特別会計に6000万円、1億4020万円を一般会計に計上した。特別会計を活用し第1期埋め立て約4ヘクタール分の地質調査と詳細設計を実施する考えだ。
 一般会計のうち7020万円は、内貿物揚場の補修と静穏性向上が目的の波除堤(延長約30メートル)新設の調査、設計に充てる。内貿物揚場は埋め立て予定地に係留している官公庁船舶を移転する予定。残る7000万円で、同じく埋め立て予定地を利用しているタグボート係留地の移転先となる出洲埠頭物揚場の改修に向けた調査、設計を実施する。
 県は2018年度に港湾計画を改定し、埠頭再編事業を盛り込んだ。海面埋め立てによる背後用地の拡張と合わせて出洲岸壁Dバースを増深、耐震化。背後のヤード整備と合わせRORO船向けの完成自動車用埠頭として再整備する。
 千葉中央埠頭のE・F・G・Hバースは配置の見直しと一部増深を計画。完成自動車ヤードを出洲埠頭に移し、コンテナターミナルを拡張する。南風時の静穏性を高めるため対岸のJFEスチール東日本製鉄所千葉地区側に延長400メートルの千葉中央防波堤を新設する。出洲埠頭の岸壁整備と千葉中央防波堤のうち140メートルが20年度に国の直轄で事業化されている。
 県は今後、港湾利用者とも協議して埠頭機能移転の検討を本格化する。再編事業の全体完成は30年代前半を見込んでいる。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。