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関東整備局下館河川/鬼怒川緊急対策プロがほぼ完了/取得データを基にDX推進  [2021年6月7日4面]

決壊した鬼怒川左岸(常総市)に新たな堤防が完成した(下館河川事務所提供)

 関東地方整備局下館河川事務所が2015年9月の関東・東北豪雨災害を踏まえ、茨城県内で実施していた「鬼怒川緊急対策プロジェクト」がほぼ完了した。堤防のかさ上げや河道掘削を実施。事業スピードを上げるため、施工にICT(情報通信技術)を積極導入した。21年度から工事成果物の3Dデータを維持管理に活用。日常の点検作業などでDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む。
 同プロジェクトは関東整備局と周辺自治体が連携し、特に被害が大きかった鬼怒川下流域で総合的な治水対策に取り組んできた。同事務所は国直轄区間となる44・3キロの範囲で15年度から堤防のかさ上げや拡張、河道掘削を推進。現場では建設69社が180件の工事を施工し、災害発生を防ぐ環境づくりに尽力した。
 事業スピードを高めるため、ICT活用工事を積極的に適用した。実施件数は全工事の約7割に当たる119件。のり面整形や盛り土の締め固めを自動管理し施工効率をアップした。
 ICT活用工事では完了後の成果品を3Dデータで納品している。同事務所は蓄積した3Dデータを日常の点検業務に生かしていく。点検結果の3Dデータを河川インフラの変化分析に役立てる。21年度は成果品が実際の河川管理に使えるか検証する。
 4日に同事務所は筑西市内で事業の歩みを報告する報道陣向けの説明会を開いた。工藤美紀男事務所長は「短期間で事業が完了したのは携わった関係者のおかげ」と述べた。残る事業は一部堤防の天端舗装などで夏までの完了を目指す。

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