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札幌市/スポーツ施設配置活用実施方針/冬季五輪招致へ月寒、美香保体育館更新検討  [2021年6月8日6面]

 札幌市は「スポーツ施設配置活用実施方針」を策定した。体育館、温水プール、スケート場、野球場など施設ごとに持続可能なスポーツ施設環境の確保に向けたおおむね30年の長期的な施設配置方針と緊急性の高い約10年間の取り組み方針を示すもの。スケート・カーリング場整備では、2030年冬季五輪招致に向けた施設環境の向上に向け、月寒体育館と美香保体育館の更新を検討し、23年度までに基本計画を策定することなどを盛り込んだ。
 同方針は市が19年度に改正した「市有建築物およびインフラ施設等の管理に関する基本的な方針」を踏まえた個別施設計画の実施方針として策定した。既存施設の建て替え需要のピークとなる30年先を見据えた長期的方針となるもので、老朽化が進行している施設対応など緊急性の高い項目については、約10年間の取り組み事項として整理する。
 実施方針では、「持続可能な施設配置の実現」「多様性のあるスポーツ環境の実現」の二つを目標に、施設総量適正化と機能向上の両立に向けた基本的な取り組み方針と、各施設の配置活用方針を示した。
 持続可能な施設配置の実現に向けては、1区1施設の施設配置基準にこだわらず、複合化や多目的化など施設機能を集約し、効率的な施設配置を推進する。また計画的な維持修繕と長寿命化による施設の有効活用、まちづくりとの連携による地域交流拠点など利便性の高い場所への配置・集約を検討する。
 多様性のあるスポーツ環境の実現では、既存施設の改修や更新の際に不足している競技機能など機能向上を検討する。障がい者スポーツセンターの整備に向けた検討調査を実施するとともに、30年冬季五輪招致に合わせた施設更新を検討する。
 これらの基本方針を受け、▽体育館・屋内競技場▽温水プール▽スケート場・カーリング場▽野球場▽陸上競技場・サッカー場・ラグビー場▽テニスコート▽ジャンプ競技場▽スキー場▽全天候型スポーツ施設-の各施設の今後の取り組み方針も示している。
 このうちスケート場などでは月寒、美香保両体育館の更新を検討する。招致を目指す30年冬季五輪を念頭に必要な施設環境整備を行う方針で、23年度ごろまでに基本計画を策定し、28年ごろまでに施設整備を終える考え。月寒体育館更新に当たっては、月寒ラグビー場や月寒屋外競技場庭球場など周辺施設と一体的な将来像を検討する。
 野球場については、既存のモエレ沼公園軟式野球場を改修して創出する硬式野球場について、本年度に実施設計を完了し、22~23年度に改修工事を行う予定。新たな硬式野球場の完成後に麻生球場と円山球場の大規模改修を行う。
 プール施設については区温水プールと学校プールとの集約や、施設の整備・運営での民間活力の活用を調査・検討するとともに、市内で唯一競技大会が可能な長水路プールとなっている平岸プールのバックアップ施設の必要性を検討する。

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