工事・計画

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神戸市/市立医療センター西市民病院整備基本方針案/新長田駅前に移転新築  [2021年6月8日8面]

 神戸市は「新西市民病院整備基本方針(案)~市街地西部における中核病院の再整備~」を公表した。市立医療センター西市民病院(長田区一番町2)をJR・市営地下鉄新長田駅の南西側にある若松公園敷地(同若松町6、約1・2ヘクタール)に建て替え移転する。同病院の老朽・狭あい化を受け、市は2020年度に有識者らによる在り方検討会議を設置。今年5月に移転新築が望ましいとする報告書の提出を受けていた。市民意見の募集を経て年度内に基本方針を策定した後、22年度に基本構想、23年度に基本計画を取りまとめる予定。29年度の開院を目指す。
 市立医療センター西市民病院は1970年に開院した市街地西部の中核病院。内科や精神・神経科、産婦人科、脳神経外科など27科目の診療科で構成する。現在の施設規模は2~11階建て4棟総延べ約2万8700平方メートル。
 基本方針案では新病院のコンセプトに▽救急医療感染症・災害医療の強化▽地域包括ケアシステムの推進▽まちづくり・地域活性化への寄与-の3点を掲げる。病院の機能強化策には▽より高度な2次救急医療の提供▽総合的な診療機能の堅持▽第2種感染症指定病院と同等の機能・体制、大規模災害発生時に診療可能なスペースの確保▽がん治療の機能強化-などを示した。必要病床数は現行の稼働病床358床(一般病床)と同程度とし、1床当たり100平方メートルの床面積を確保する。
 移転先の若松公園は交通利便性に優れ、地域住民の憩いの場として利用される。新病院が建設されれば、阪神・淡路大震災後に復興再開発が進められた新長田駅南地区の活性化への寄与が期待される。
 建設場所は園内にあるシンボル「鉄人28号モニュメント」の西側約7000~7500平方メートルを想定。市営駐車場と一体化した高層の病院棟を整備する。新病院整備と合わせて、にぎわいスポットの創出など同公園のリニューアルも実施する。
 今後は設計・建設工事にかかる発注方式や現病院跡地の利活用方法などの検討を重ねていく。23年度に基本計画をまとめた後、同年度以降に設計・工事を進めたい考え。概算事業費は230億~260億円を見込む。

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