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北陸整備局/大河津分水路改修で遠隔臨場検査試行へ  [2021年6月9日7面]

 北陸地方整備局は、ICT(情報通信技術)を使って、現場に行かずに映像や音声で工事の施工検査(施工状況、段階検査、完成検査)を行う「遠隔臨場検査」を大河津分水路改修工事で試行する。試行するのは現在施工中の「新第二床固改築第1期工事」(施工=鹿島・五洋建設・福田組JV。工期は2023年3月31日まで)。8日に新潟市内などで開催した日本建設業連合会(日建連)との意見交換会=写真=で表明した。=1面参照
 現場に行かずに映像や音声で工事の進み具合を確認する「遠隔臨場」は、全国の直轄工事に適用されている。だが、検査にまでは踏み込んではいない。北陸整備局は「施工検査に『遠隔臨場』を試行するのは直轄では全国で初めてではないか」と話している。
 北陸整備局は、直接現場に出向いて行う従来通りの立ち会い検査と、ウエアラブルカメラやパソコン、スマートフォンなどを活用して行う「遠隔臨場検査」を比較しながら、課題を検証する。
 比較により浮かび上がった課題を踏まえて、BIM/CIM(3D設計)に対応した「大河津分水路改修工事監督・検査技術要領案」を作成する。同要領案は21年度末ごろまでに作る予定。作成した要領は、新第二床固改築第1期工事の検査に活用するほか、大河津分水路改修で行われている各工事にも順次、適用する。
 大河津分水路改修では現在、新第二床固改築第1期工事のほかに、「大河津分水路渡部地区低水路掘削及び護岸その1工事」(施工=植木組)、「大河津分水路山地部掘削その14工事」(施工=廣瀬)、「大河津分水路山地部掘削その15工事」(施工=曙建設)など数多くの工事が施工中だ。
 北陸整備局はこのほか、工期短縮や省人化などに役立つプレキャスト(PCa)部材の活用促進に向けて、PCa部材の採用率を高めることを目的に「PCa一括採用試行工事」を21年度内に河川、道路合わせて8件程度の工事に適用することを表明した。
 試行するのは河川が松本砂防事務所発注の「丸山砂防堰堤改築その4外工事」(契約済み)、「浦川砂防堰堤上流護岸工その5他工事」(同)、飯豊砂防事務所発注の「滝谷東沢砂防堰堤工事」(同)、神通川砂防事務所発注の「右俣谷第4号上流砂防堰堤工事」(公告中)。道路が羽越河川国道事務所発注の「(府屋地区)改良その4工事」(未発注)、新潟国道事務所発注の「大須戸地区道路その4工事」(契約済み)、長岡国道事務所発注の「(仮)柏崎バイパス工事」(未発注)、高田河川国道事務所発注の「妙高大橋架替舗装その2工事」(契約済み)。
 これらの工事で、工場製作のPCa製品を使って施工した場合と、場所打ちコンクリートにより躯体を施工した場合などについてどの程度工期に違いが出るか、PCa製品の使用で価格がどれくらい高くなるかなど設計段階で検証を行う。これらの結果を踏まえて、8件の工事では、場所打ちではなくPCa製品を採用した方が有利な場合は同製品を使って施工する。
 試行の結果を踏まえて、将来の導入を計画している「PCa一括採用工事」の可能性を21年度内に検証する。

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